災害時に「火」「水」 提供 (株)トーエルと区が締結
港北区と(株)トーエル(中田みち代表取締役社長/高田西)が先月、災害時に同社から区に対し、必要物資などの優先的な提供と借用を行うことを取り決めた協定を結んだ。区が民間企業とこうした事項に関する協定を締結したのは初。
締結により、大震災など自然災害による緊急時、トーエルが保有する飲料水やLPガスなどの提供が行われる。同社から「社会貢献に役立てば」との申し入れがあり、実現した。港北区災害対策本部からの要請があった場合、優先的に避難所へ巡回配送される。
また、同社本社近くには早渕川が流れていることから、浸水危険時、保有するバスで近隣住民を避難させる協力や、避難場所としての社屋の一時提供も盛り込まれている。
区では今回の締結により、避難生活で必要と考えられる「火」と「水」の確保、風水害時も施設が借用できることになり、「地域の安全につながる」としている。
締結式には、小川浩之港北区長、中田社長が出席、締結文を確認後、署名をした。
小川区長は「区民の安心につながる協力に感謝している。これを機にさらに協力体制をとり、災害に備えていきたい」とし、中田社長は「ライフラインに近いものを提供できてよかった。今後も区民の力になれるよう、頑張っていきたい」と話していた。
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