港北区遺族会が主催する平和祈念パネル展が区社会福祉協議会で先ごろ行われ、戦時中に広島で原爆を経験した師岡町在住の田村憲司さんと、シベリア抑留を経験した高田東在住の成田富男さんが特別講演を行った。
田村さんは、入学したばかりの高校の授業中に原爆にあった。爆心地に近く、割れたガラスで傷だらけだったが、足を保護するゲードルを履き、下半身にけががなかったことから、その後中心地から逃げ、保護を受けることが出来たという。「悲惨な光景を、今でもはっきり覚えています。長い間、語りたくない経験でしたが、年齢を重ねるにつれ、伝えられるうちに話したいと感じるようになりました」と話している。
成田さんは1944年、満蒙開拓青少年義勇軍に参加。満州に渡り、開拓事業に加わった3カ月後にシベリアなどへ抑留されたという。当日はこうした経験を紙芝居にして語った。「戦争は残酷なことがたくさんある。ある時、忘れられないように10枚ほどの絵にして展示に出したところ、もっと描いて欲しいと要望をもらいました。それがきっかけで10年ほど前から紙芝居を描き始めました」と振り返る。
同会の岡野内恭子会長は、「風化されていく戦争を考え、子どもたちにも伝えていきたい。戦争をしない日本を作っていってほしいです」と話す。
パネル展は、戦争の歴史を残そうと、同会では初めて区内在住者から集めた遺品を展示。このほか、国の遺骨収集事業の様子の写真も展示された。
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