かながわ産業Navi大賞2013で審査委員長賞を受賞した、新吉田町にある(株)キマタの代表取締役を務める 木俣 芳武さん 緑区在住 69歳
「次世代金型」で理想を形に
○…「きっかけはお客さんからの『半値でつくれないか』という言葉でした」。金型業界一筋で半世紀以上。経験と技術が”夢の金型”を実現させた。開発した「次世代金型」で成果をあげ、県内中小企業を表彰する「かながわ産業Navi大賞2013」のフロンティア部門の審査委員長賞を受賞した。「縁の下の仕事である業界に、光があたったことをとてもありがたく思います」と感謝を示した。
○…金型とは材料を成形加工して製品にするための金属製の型。従来は金型をはめる外枠を含めて作る必要があったが、「次世代金型」は中身の金型だけを交換できる仕組み。これにより製作費を半値以下に抑え、大幅な資源削減が可能に。「必要な部分だけつくることを意識しました。お客さんも自分たちも喜べる金型ができました」
○…中学卒業後、目黒の町工場に就職。「周りから必要とされる人になりなさい」という母の教えを受け、懸命に働いた結果、21歳で横浜営業所の工場長に任命された。独立創業して34年。新吉田町にある、従業員8人の町工場だ。「やりがいはただの平らな板や紙上の図面から、ものをつくり上げる喜び。苦労すればするほど大きいですね」。顧客の理想を形にすることを常に考える。「まずはお客さんの要望するものをつくる。そこに利益がついてくるものです」。休みの日も暇があれば工場に足が向いてしまうほど仕事が好き。工場の機械にも愛情を注いでいる。「いつも働いてくれる機械はとても優秀。たまに話しかけることもありますよ」と笑う。
○…「受賞を機に、業界がもっと発展していってほしい」。夢は町工場が集結して、24時間営業の工場をつくること。「工場を休ませておくのはもったいないんです。機械の稼働率を上げることで納期が早くなり、値段もぐっと安くすることができます」。これもすべては顧客のため。その期待に応え続けた姿勢が受賞につながった。
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