プログラムミスがあった精算機
東日本旅客鉄道株式会社（ＪＲ東日本）横浜支社は、ＪＲ横浜線「菊名駅」の乗換改札口に設置されている精算機にプログラムミスがあり、小児連絡乗車券の規定運賃より10円多く徴収していたことを発表した。期間は２００４年２月から２０１４年１月９日までの約10年間に及ぶ。
今回プログラムミスが発覚した精算機は、菊名駅で東急東横線からＪＲ横浜線に乗り換えるための連絡口付近に設置されていた「のりつぎ精算機」３台。みなとみらい線「元町・中華街駅」または「日本大通り駅」から、東横線「反町駅」・「東白楽駅」・「白楽駅」までの小児乗車券を買った乗客で、乗り越し精算を同機で行った場合に限り、10円過剰に徴収されていたことになる。考えられるケースとしては、同乗車券を購入し、東横線に乗っていたところ、途中でＪＲ横浜線「新横浜駅」に行き先が変更になり、菊名駅で東横線からＪＲ横浜線に乗り換える際に、その連絡口にある同機で、乗り越し精算をした場合があげられる。
新機導入前に発覚
期間はみなとみらい線が開業し、東横線との相互運転を開始した２００４年２月１日から、菊名駅で「のりつぎ精算機」を今年度中に新しくする動きがあり、その手続きを進めていくなかで、現在設置されているものにプログラムミスが発覚した２０１４年１月９日まで。昨年11月30日から今年１月10日までで対象となったケースは１件。それ以前のデータは残っていないため、過剰徴収総額は不明としている。ＪＲ東日本横浜支社では張り紙などで呼び掛けるとともに、乗客からの申告に基づいて現金による返金を行っていくという。
同社は、現状での申告件数に関してはコメントを差し控えるとしたうえで、「ご利用いただいている方々にご迷惑をお掛けして、誠に申し訳ございません。プログラムミスの原因の把握を急ぐとともに、二度とこういったことが起きないよう再発防止に努めていく」と話している。
今回の発表を受け、同駅をよく利用している地域住民からは、「長い間の誤徴収には驚いたが、ＪＲが責任を持って返金するようなのでそれは良いことだと思う。ただ、申告するにしても、かなり前のことを覚えているものだろうか」という声もあった。
本件に関する問い合わせは同社【フリーダイヤル】０１２０・９３６・７０５（平日午前９時半〜午後５時半）まで。
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