新横浜公園内で生息が確認できた動植物を同園ホームページで紹介する「新横浜公園生き物図鑑」。このたび100種類を突破したことを記念して、区内の小学校にデジタル版CD―Rを寄贈する。担当者は「社会貢献の一環です。今後は、300を目指して、紹介できる種類を増やしていきたい」と話した。
72000人を収容する日産スタジアムや各種運動広場が併設されている多機能型の新横浜公園。鶴見川流域に位置しており、園内には水路も整備されていることから水辺の生物などが生息しやすい環境となっている。
指定管理者である(公財)横浜市体育協会・新横浜公園管理局の横松広一郎さんは、園内の植栽管理を主に担当しており、2年前から定期的に園内を回り仕事の合間に動植物の写真を撮影し、観察活動を続けてきた。観察を続けている中で、「こんな昆虫や水生生物もいるんだ」などと自身でも驚くことが多く、「園内の動植物の写真を入れてホームページで紹介したら、子どもたちも採取した昆虫や見かけた草花の名前を覚えられるし面白いのでは」と考え企画。そこから具現化していった。
HPが完成したのは昨年の4月。当初は30種類の動植物の紹介からスタートした。その後は確認できた動植物を月1回をめどにサイトにアップし更新を重ねてきた。
図鑑では、確認した動植物を「昆虫」「花」「鳥」「樹木」「水生生物」と5つの項目に分け紹介。確認した場所や樹木の見どころなどが説明として添えられている。中には珍しいものも確認されており、「光の角度によって虹色に光るチョウトンボは広い水辺や浮草がある環境で生息しています。また、水路で生息しているサクラソウは小机や中山(緑区)で自生していた野生種です。自生地を復活させようという声から近隣小学校の協力を得て株を増やしました。4月中旬が見ごろとなるので多くの人に見て頂きたい」と横松さんは話す。
自然感じられる公園へ
今回は、100種類確認されたことを記念して区内市立小学校へ図鑑のデジタル版を3月末までに寄贈する。また、4月以降には、市内の全市立小学校への寄贈も予定している。「小学校での授業で副教材として使用してもらえれば嬉しい」。ホームページ内の図鑑はこれまで、パソコンでのみ閲覧できる様式だったが、この機会に4月中旬をめどに携帯電話でも見ることができるようにリニューアルされる。
横松さんは「多くの自然を感じられる緑豊かで快適な公園を目指して、今後も環境保全活動などに力を入れていく考えです。小さなお子さんから高齢者の方まで、これを機に一人でも多くの方がご利用頂ければ嬉しい」と話す。
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