昨年9月に改定された「港北区防災計画」の震災対策編によって新しく編成された「医療救護隊」。医師や薬剤師等がチームに分かれて、避難所を巡回する同隊の発足から1年が経った。現在関係者が運営方法などの検討・整備を進めているところだ。その中で、看護職員の人材不足など課題も見えてきている。
医師会、歯科医師会、薬剤師会などの協力を得て編成される医療救護隊の人数は1隊12〜14人が基本。構成は医師2〜4人、歯科医師1人、薬剤師3人、看護職5人、業務調整員(区職員)1人となっている。災害時には、区内9カ所ある医療救護隊参集拠点(旧地域医療救護拠点)に集まり、そこから各中学校区エリアにグループ分けした地域防災拠点28カ所へ巡回する。区内各病院ごとに参集拠点が決まっており、災害時には、その場でメンバーの編成を行うという。
編成メンバーの中でも看護職員「Yナース」の確保が課題としてある。看護職員は協力を得られる、区の団体がないため、一人ひとりのボランティアを募る必要があるという。区福祉保健課は「『Yナース』の募集に積極的にPRしていきたい」と話す。また、災害時に、救護隊が巡回する際の安全面対策も検討を進めている。
10月には3師会に警察や消防、土木事務所なども交えた「区災害医療連絡会議」が開催され、11月には医療救護隊訓練が予定されている。「検討を重ね、より良くするための見直しも考えていく。緊急時に備え、万全な整備をしたい」と区は話す。
災害時救急病院は2院
改定時未確定だった災害時に中等症のけがの手当てを行う「災害時救急病院」は現在、高田中央病院、菊名記念病院の2院。加えて精神的ケアを行うため、日吉病院が含まれている。また、災害時における通信インフラの途絶に備えて、今年度から区役所や災害時救急病院などへ、衛星携帯電話とMCA無線の配備を進めている。アマチュア無線とは違い、資格がなくても使用できるため、緊急時での活躍が期待されている。
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