日吉南小学校防災拠点運営委員会(小島清会長)は9月27日・28日、同小学校で防災訓練を開いた。同拠点の大きな特徴は、夜間宿泊訓練を取り入れることにあり、「万が一」を視野に入れ、委員会メンバーや避難してきた住民が混乱に陥らないよう、実践的に行うことにある。
当日は、「27日、午後4時30分に震度6程度の地震が発生」―との想定の下、同小学校防災拠点立ち上げからスタート。続いて委員会が中心となり、受け入れと救出のほか、調理室に火事が起こったとし、屋上に設置されるプールにためてある水を使い、日吉消防出張所と消防団の協力を得て、消火訓練を実施した。体育館の安全確認後、参加住民を館内に避難させた。
簡易トイレの使用法紹介
この頃には既に日没に。電気は点けず、ランタンなどだけの灯りでの訓練となっているため、緊迫感がより増していった。そんな中体育館には約300人が集まり、同消防所長や横山港北区長から、訓練を行うことの重要性が語られた。その後、同拠点が対象となる、箕輪町町内会や日吉本町東町会などの住民に、乾パンや水、おにぎりなどの食料品が配られた。続いて三角巾の扱い方や凝固剤を使った簡易トイレの使用法なども紹介されたほか、委員会メンバーが校内外の見守りも実施した。体育館内に各自のスペースが割り当てられ、宿泊、朝を迎えた。
親子で参加したある家族は「非常時に備え、家族で身を持って体験しておきたかった。参考になった」と話した。
小島会長は「年6回委員会で集まり訓練や会合を開き、意思の疎通を図っている。今回アクシデントが起きたとき、どう対処するかも確認できた。今後も継続していく」と語った。
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