港北区版 掲載号:2014年10月23日号

県政報告127

本を囲むひと時 大切に

県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江

 健民祭や文化祭などが各地域で開催される季節となりました。

 11月3日の文化の日をはさむ2週間は「読書週間」。今回は「本」にまつわる話題を取り上げます。

*本離れは進んでいる?

 電車の中で新聞や本を読んでいる人を見かけることが少なくなりました。スマートフォンや電子書籍の普及で、読書の姿が変化したとも言えますが、実際に「本離れ」はどの程度進んでいるのでしょうか。

 全国図書館協議会と毎日新聞が行った25年度の「学校読書調査」によると、1か月に1冊も本を読まない子どもの率は全国平均で、小学生5・3%、中学生16・9%、高校生45%と、学校段階が進むほど読書量が減る傾向にあります。文部科学省の調査(表参照)を見ても、神奈川は全国平均を下回る状況です。社会環境の変化が大きいことは否めませんが、豊かな感性や表現力・創造力を育む上でも、小さい頃から本に親しむ機会を作ることはとても大切です。

*いつもそばに1冊の本を

 こうした実態をふまえ、神奈川県では子どもの読書活動を進めるために、平成16年から「かながわ読書のススメ」という計画を策定し、子どもの読書活動の推進に努めてきました。今年4月からは、第3次の読書活動推進計画がスタート。「いつもそばに1冊の本を」をスローガンに取組みを進めていくことになっています。

 読書活動推進の第1歩は本との出会いを作ること。家庭、地域、学校、行政等、それぞれの立場で努力しなければなりません。県では毎月第1日曜日を「ファミリー読書の日」と位置づけています。いじめや暴力行為の未然防止を目的に、家庭でのコミュニケーションを図る活動の一つとして始まった取組みで、「本を仲立ちに親子が素直に語り合えるように」とスタートしました。しかし認知度が低く、効果を上げるためには市町村や学校、書店など関係する機関等との密接な連携が必要です。さらなる努力を求めたいと思います。

 乳幼児健診の際に赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート事業」を実施している市町村も増えてきました。また港北区では、各地域で乳幼児向けの「おはなしかい」や小学校での「読み聞かせ活動」が活発に行われています。本を通じて子育て世代の方々へ働きかけることは、孤立しがちな子育て家庭にとっても、大きなプラスがあると思います。難しく考えずに、まずは子どもと一緒に本を楽しむことが大切なのではないでしょうか。

 さらに高校生の読書離れという点では県立高校図書館の役割も重要です。

*県立図書館の役割

 県立図書館は読書活動推進の拠点であり、県内図書館の中心的存在です。県立図書館は遠くて利用しづらいと感じている方もいるかもしれませんね。でも県立図書館と市町村立の図書館や一部の大学図書館は、「KL‐NET」というシステムで結ばれており、近くの図書館にない本を、連携する他の図書館から貸し借りできるようになっています。また学校図書館と連携して運営の充実や環境整備を支援したり、司書教諭の技能・資質の向上にむけた研修等も実施しています。このように県立図書館は、県民の皆さんの生涯学習活動をサポートし、県内全体の読書環境を向上させる役割を担っています。

*県立図書館の今後

 県立図書館については、県の緊急財政対策の中で廃止を含めた見直しの対象となり、多くの県民の皆さんから存続を望む声が寄せられました。その後知事から「建て替えや改修を行い新たな魅力を備えた図書館にしたい」との方針が示され、現在どのように整備するかを検討中です。

 2館ある県立図書館のうち科学と産業関係の書籍が充実した川崎図書館は、立地している川崎区富士見周辺を川崎市が再整備するため、平成30年3月を目途に高津区の「かながわサイエンスパーク」に移転する方針です。

 一方、横浜市中区の紅葉ケ丘にある県立図書館は今年で開館60周年。全国に先駆けて整備され、建築家の前川國男氏の作品としても注目を集めています。老朽化していることや、バリアフリーとなっていないこと、蔵書の増加、図書館に対する新たなニーズ等、多くの課題を総合的に考えて整備する必要があります。

 県民の皆さんの「知の拠点」として、また県内図書館全体のリード役として、将来を見据えた県立図書館の役割をしっかりと議論して行かなくてはなりません。

 魅力あふれる図書館の再編整備に向けて、力を尽くしていきたいと思います。

 小さい頃、本を読んでもらった楽しい記憶は、それがわずかな時間であっても、しっかりと心の中に刻まれています。親から子へ、子から孫へと、本に親しむ楽しさをつなげて行かれたらいいなと思う秋です。

神奈川県議会議員 はかりや珠江

TEL045-546-1491

TE:045-210-7620

http://www.hakariya.org/tamae

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