県政報告140 平和願う70年目の8月に 県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江
戦後70年を迎えた今年、戦争を知らない世代が8割を占めています。戦争を体験された方々も高齢となり、戦時下の状況を語り継ぐ人も減っています。
当たり前のように「平和」の恩恵を受け取ってきた私たちは、今大きな岐路に立っています。私たちは「戦争の悲惨さ」「平和の尊さ」をかみしめ、「平和がすべての礎」である事を改めて心に刻まなければならないとの思いを強くする所です。
*集団的自衛権に「危うさ」
おりしも「集団的自衛権の行使容認」を含む安全保障関連法案が衆議院から参議院に送られ、審議が続けられています。多くの国民が説明不足を感じ、十分な理解と賛同も得られないままに、大転換が行われることに「危うさ」を禁じえません。
14日には首相の「戦後70年談話」が発表されます。内容を検討した有識者懇談会は、日本が「大陸への侵略を拡大」「無謀な戦争でアジア諸国に多くの被害を与えた」とし、「その全面的な反省の上に戦後日本が成り立っている」とする報告書を提出。これをふまえた首相談話が、今後の外交にも影響があるだけに、大いに注目されます。
*体験談や戦争遺跡を守る
神奈川は沖縄に次ぐ基地県で、県下に多くの戦争遺跡があります。慶應大学日吉キャンパスの地下壕もその一つ。戦争遺跡やさまざまな立場の人が語る戦争体験の記録は、保存・活用や収集・整理の多くを地権者やボランティア等に頼っています。戦争を知らない世代が多くなるからこそ、戦争を知り平和を考える手掛かりとなるものを守っていく必要があります。
県戦没者慰霊堂に併設された「平和祈念館」には、遺族会の方々の協力を得て遺品の展示などが行われていますが、さらに役割を充実させる必要を感じます。
未来を担う世代が、2度と戦争に巻き込まれることがないよう、平和を願う気持ちを行動につなげる70年目の8月にしましょう!
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