師岡熊野神社(石川正人宮司)で14日、今年1年の農作物の出来や世の中を占う「第1068回筒粥神事」が行われた。
大釜の中に27本の葭の筒と米を一升入れ、御神水を加えて炊き上げる。石川宮司が葭を引き上げ、筒の中に煮られた米の粥がどれだけ詰まっているかで吉凶を占う。天暦3年(949年)から続く神事で、今回で1068回目。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている。
好天に恵まれた当日、寒気をものともせず、大勢の聴衆が占いの行方を見守った。石川宮司が炊き上がった筒を開き、「大麦-三分」「わせ-半分」「蕎麦-八分」「芋-八分」などと農作物の出来を読み上げていった。例年もっとも注目される「世の中」(景気)の吉凶は「半分」だった。
石川宮司は「今年も皆様が無事に過ごせるようお祈りします」と笑顔だった。
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