新横浜在住で横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校に通う2年生、三澤俊寛さんが先ごろ、菊名の畳店・東横たたみ店と協力して自宅マンションの洋室に置き畳を設置した。製造・搬入された畳6枚のうち、1枚を自身の手で縫うなど、作業を通じることで畳文化を学んだ。
同校では個人別にテーマを決め、3年間を通して研究・発表をする総合授業があり、三澤君は日本の伝統文化に興味を持っていたことから「畳文化を継承するためには?」というタイトルで学習をスタート。そうした中、昨年12月に自宅の引っ越しがあり、洋室を和室にするため畳を敷くことに。その際に作業に同行・手伝うことで、「畳を”守りたい”から”守る”という気持ちになった」と語る。「帰宅時、玄関を開けるとイ草の香りが広がっていい気持ち」と笑顔も見せた。
畳の製造から納入までの一連の作業工程に参加した息子を見守った母親の弘子さんは、「作業写真を夫に見せると、あまり畳に関心がなかったはずなのに喜んでいました。子どもの成長に役立ちました」と目を輝かせた。
1300年の歴史紹介
三澤君は東横たたみ店で実施された中学生の職業体験にも参加し、汗を流している。
同店の2代目である高橋正輝さんは「約1300年の畳の歴史なども知ってもらえて良かった」と嬉しそうに語った。
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