港北区版 掲載号:2017年3月17日号

首都高速道路株式会社で神奈川建設局長を務める

寺山 徹さん

横浜市戸塚区在住 57歳

横浜北線開通は「夢への一歩」

 ○…2001年度から本格スタートした道路建設プロジェクト「横浜北線」。事業着手の2年後に設計課長として参画した。技術士としての高いスキルを生かし、橋脚や換気所などの巨大構造物が鶴見川沿いの景観や新横浜の街並みに溶け込むデザインを採用。また、トンネル部分は大型機械がモグラのように掘り進める工法を駆使した結果、コストの削減と工期短縮を実現し随所で辣腕を振るった。

 ○…その後、本社異動などを経て、2015年に今度は「局長」として事業全体の陣頭指揮を執ることに。大きな意思決定が必要になる横浜市との協議の場では横浜北線事業の代表者としての役割を全うした。また、事業概要を説明する見学会ではマイクを手に現場の先頭に立つなど、文字通りのキーパーソンとして、その重責を担ってきた。

 ○…参画当時、思い描いた壮大な完成予想図がほぼ目論み通り具現化しつつある現況に「湧き立てられる思いがありますね」と話し、笑顔とともにほっとした表情をみせる。地下トンネルを掘る場合、地上は道路や河川というのが一般的だが、この事業では地上の大半が民家というレアケース。地盤沈下を懸念する声もあったが、職員と受注ゼネコン業者が一体となり細心の注意を払い工事を進めた結果、地上部分への影響どころか掘削工事の苦情もゼロ。記念イベントを終え、あとは開通を待つばかりとなった今「この日を迎える事ができたのも、多くの皆様の協力の賜物。本当に感謝したいですね」という言葉は、地域住民などだけではなく事業に携わってきた数十万人規模の関係者にも向けられているに違いない。

 ○…横浜は小学生の時から住んでおり、地元に開通する横浜北線は、技術士としてのキャリア集大成。だがプロジェクトを俯瞰で見ればまだ”夢半ば”だ。「北西線にもぜひ期待して頂きたいですね」と話す瞳は既に、次の完成を目指す2020年に向けられている。

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