港北区では、今年1月から6月までの間に34件(うち未遂2件)の振り込め詐欺被害が報告されている(6月18日現在)。被害額は約8200万円。前年同日に比べ9件増加しており、港北警察署は注意を呼びかけている。
現時点で起こった振り込め詐欺の内訳は、役所などの職員を名乗る還付金詐欺が13件、息子を語るオレオレ詐欺が19件(未遂1件)、架空請求2件(未遂1件)。
最近はより巧妙で新たな手口が増えており、百貨店や警察官を装い、「キャッシュカードが不正に使われているので回収したい」など心情につけ込むようなものもあるという。
被害者は70代から80代が多い。外出をあまりせず、家族や周囲の人々との接点がない人が被害に遭いやすいという。
グループによる詐欺がほとんどで、電話をしたり家に訪れたりと実際に行動をする犯人は捕まっているものの、主犯格までたどり着かないのが現状。また、アルバイト感覚で未成年が詐欺に加担しているケースもある。
4つのキーワードに注意
振り込め詐欺を防ごうと、港北警察署はこのほど啓発ポスターを製作した。ポスターには電話口で「『お金を用意して』『ATMに行って』『キャッシュカードを渡して』『暗証番号を確認させて』と言われたら詐欺」などと書かれ、騙されるポイントが紹介されている。また、電話で金銭を要求されたら、一度切って家族や警察に相談するよう促している。ポスターは駅や町内会の掲示板をはじめ、20日からは横浜市営バス内に掲出される。東急バスでは放送による注意喚起も行っている。
また、セミナーなども行い、啓発活動の幅を広げている。1つのエリアが集中的に狙われる可能性があるため、各地区の町内会自治会に直接呼びかけに行くこともあるという。
昨年の区内の総被害額は約3億円。現在の状態が続けば、超えてしまう可能性も高い。鈴木純一副署長は「重要な話は電話ではしません。まず疑うことを意識し、不審な電話が来たら周囲の人に相談しましょう」と話している。
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