神奈川県赤十字血液センター所長として新施設での業務を始めた 藤崎 清道さん 東京都在住 66歳
開かれた血液センターへ
○…戸塚の横浜事業所を廃止し、7月から港北区で稼働を始めている新施設の所長。「新施設は使い勝手が良くとてもフレッシュな気持ちです」と、笑顔を見せる。心掛けているのは職員とコミュニケーションを図ること。決裁などで所長室のドアを叩く職員を「つかまえてしまっているんです」と話し、可能な限り時間を取っている。さらに積極的に施設内を巡回するなど、オープンな雰囲気作りに励む。
○…茨城県生まれで1歳の時に東京中野に移り住んだ。「周囲には畑が多く残り、道路も舗装されていなかった」と、幼少期の記憶を思い起こす。小学生の時には長嶋選手に憧れながら白球を追いかけていた少年は、秋田大学の医学部へ進学。「母親が開業医なので、やっぱり影響を受けたのかもしれません」。卒業後は厚生労働省の医系技官として60歳まで勤め上げ、大学院教授を経験した後に日赤から声が掛かり血液センター所長となった。「医療に必要な血液事業に関われることに、とてもやりがいを感じています」と話す。
○…休日になるとでかけるのがタウンウォーキング。健康のためもあり20年以上続いている。上野界隈や新宿御苑、緑道などを歩き、蕎麦屋などに立ち寄って帰路に着くのが日課だという。横浜の印象を「洗練されたイメージ」と語るが、市内の北部地区はこれまであまり馴染みがなく、「時間が取れたら港北区内の緑道もぜひ巡ってみたい」と目を輝かせる。
○…「今後目指すのは、開かれた血液センター」と言葉を強くした。輸血用血液製剤の供給を行う拠点なので、採血など利用することはできないが、施設内には年間の活動内容を動画で紹介するような情報共有スペースがあり、今後は地元の小中学生を中心とした施設見学にも積極的に対応していく考えだ。「若い世代に、献血をすることの大切さかを知ってもらいたい」との考えからだ。
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