第22回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)がこのほど、立教大学(東京都豊島区)で行われ、区内日吉の慶應義塾高等学校ディベート部が高校の部で県勢初の頂点に立った。念願の優勝に井出真広主将(3年)は「チームメートや多くの方々の支えがあったからこそ」と周囲への感謝を口にした。
読売新聞社、全国教室ディベート連盟が主催するディベート甲子園。定められたテーマの是非について、対戦校と賛成・反対の立場に別れて議論を交わす。試合直前まで賛成・反対どちらの立場になるのか分からず、話す順番や制限時間まで細かく決められている。
同部は6月〜7月に行われた関東甲信越地区予選を勝ち抜き、全国大会への切符を手にしていた。
全国大会・高校の部では32校が頂点を競った。テーマは「日本は企業に対する正社員の解雇規制を緩和すべきである。是か非か」。予選をブロック2位で通過した同部は、決勝トーナメントで愛知県立岡崎高(愛知)、北嶺高(北海道)、桜蔭高(東京)を下し、決勝にコマを進めた。
迎えた決勝戦の相手は筑波大附属駒場高(東京)。否定側に立った同部は、最後に、自分たちの政策意見が今後の日本にとっていかに有効かを主張した。
同部の部員数は12人。今年5月ころから近畿地区や東海地区に出向き、強豪校との練習試合を重ねてきた。井出主将は「後輩のスピーチも良く、チームメートに支えられて勝てた」と大会を振り返り、「2連覇、3連覇を目指してほしい」と後輩にエールを送った。
大会では、同部の石井和仁さん(2年)がベストディベーター賞に輝いたほか、部長の古川晴彦教諭、副部長の持原なみ子教諭が最優秀指導者賞を受賞した。
過去の最高成績は全国3位(2度)。古川教諭は「生徒たちは自身で考え、日々活動している。生徒に恵まれ、ここまで来られた」と、全国初優勝を成し遂げた教え子をたたえた。
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