神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2017年10月26日 エリアトップへ

感震ブレーカー設置助成 利用率わずか3% 市、要件緩和で打開図る

社会

公開:2017年10月26日

  • LINE
  • hatena
おもり玉式(左)とバネ式の感震ブレーカー
おもり玉式(左)とバネ式の感震ブレーカー

 大規模地震の発災時に懸念されている木造住宅密集地帯での火災対策として横浜市が設置促進を図る「感震ブレーカー」の普及が進んでいない。これを受け市は10月から助成要件を緩和する対応策を打ち出した。

 感震ブレーカーは震度5程度の揺れを感知するとブレーカーのスイッチが切れ通電を遮断する装置で、横浜市では木造住宅が密集する地域への導入促進で地震の際の火災延焼の抑制につなげようと、市内11区、約34万世帯を対象に設置費用の一部を助成する事業を2013年度から開始した。

 横浜市では個人を対象にした「分電盤タイプ」と自治会・町内会を対象にした「簡易タイプ」への助成を行ってきた。しかし市総務局危機管理課によると事業開始から4年半が経過した9月末時点で、補助制度を使い装置を設置したのは1万184世帯。全世帯の3%程度に留まっているのが実情だ。

区ごとに独自策も

 この状況を打開しようと市は今月から「簡易タイプ」への助成要件を緩和。これまで補助申請には自治会・町内会の概ね50%以上の世帯が集まる必要があったが、今回の要件緩和で10世帯以上がまとまれば、感震ブレーカーの購入・設置費用の2分の1(上限2千円)が補助されるようになった(先着7千件)。市担当は「ハードルが下がったことで自治会・町内会の班単位も可能になる。設置事例を増やすきっかけになれば」と期待を寄せる。

 市からの補助に加え、区独自の助成制度を設けるなど「導入しやすい環境」を整えている神奈川区などの普及率は8%を超えている。普及率が最も低い保土ケ谷区内のある自治会の会長は「制度自体は把握しているが、補助要件がハードルとなっている」と話す。

認知度低く伸び悩み

 市の地震被害想定では元禄型関東地震レベルの地震が発生した場合、火災による死者数は全死者数の5割弱となる1548人と試算。東日本大震災における火災の出火原因の約6割が電気配線などからの出火だったことから、感震ブレーカーの普及は減災のカギとなる。同課担当者は伸び悩みの要因を「感震ブレーカーの認知度の低さ」と分析。今後、イベントなどを通じ周知強化を図り、設置促進につなげていく方針だ。

港北区版のローカルニュース最新6

大倉山こどもフェス開催

大倉山こどもフェス開催

5月4日 大倉山記念館で

4月25日

ジョイントコンサート

ジョイントコンサート

読者10組20人を招待

4月25日

スポーツ&観光をPR

横浜市の魅力発信

スポーツ&観光をPR

特別『るるぶ』を発行

4月25日

趣味や生きがい 本で残す

趣味や生きがい 本で残す

タウンニュースの自費出版

4月25日

「幼保小」の活動 冊子に

「幼保小」の活動 冊子に

市庁舎3階で販売

4月25日

横浜BCが新たな船出

横浜BCが新たな船出

BUNTAIで3試合

4月25日

PCジャングル本店だからできる

中古PC・モバイル商品・アウトレット家電のLIVE配信4月25日19時スタート

https://tigmedia.jp/live/watch?id=90a8e585c52c02bab9a7&tatag=townnews

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

  • 支援員の謝金が倍に

    公明党市議団の要望がカタチに 市政報告

    支援員の謝金が倍に

    横浜市会議員 望月やすひろ

    4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook