港北区版 掲載号:2017年11月9日号
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高齢者向けのフリーペーパー発行準備を進める本間 克之さん大豆戸町在住 54歳

小さな幸せおすそわけ

 ○…「高齢者に幸せのおすそわけを」――。地域の高齢者が紙面を通して交流を図れるようなフリーペーパーを作りたいとの思いから、今年の6月に起業を決意。前職の介護福祉士を先々月まで勤め上げ、現在来年1月の発行に向けて区内で記事集めに奔走している。

 ○…「勧善懲悪という教えを、父や仮面ライダーから学びました」。弱い人は自分が守るという意識を持ったのは幼少期の頃から。自然と人助けやボランティアを行うようになっていった。社交的でおしゃべりな性格を活かし、広告会社や出版社、劇団などの営業職を渡り歩いたが、心の中にあった弱者を守りたいという思いを形にすべく介護業界へ。「この職は『楽しい』の一言に尽きる。毎日優しさを貰ってばかりなんですよ」。そのなかで日々感じていたのが、もう一歩何か高齢者に喜んでもらう方法はないかという疑問。そこで雑誌作りに携わっていたキャリアを活かしてフリーペーパーづくりを思い立った。

 ○…短歌やツーリング、アクセサリー作りとプライベートでは多才な能力を発揮。5年前に結婚した妻とは今でも恋人同士のようで、「奥さん大好きなんです」と満面の笑み。ドライブに出かけたり、仕事場に連れて行ったりと仲睦まじい二人の背中が目に浮かぶ。生粋のヨコハマDeNAベイスターズファンで、取材日も青い服、青いバイクという徹底ぶり。日本シリーズ対福岡ソフトバンク戦ではチケットが手に入らず、「スタジアムの横ではしゃいでいました」と肩を揺すって笑う。

 ○…創刊するフリーペーパーが目指すコンセプトは、高齢者が自ら取材し、記事を書く読者参加型。認知症予防のためにも、人と交流し、自立できる生活を送ることが重要だと考えている。「彩りある豊かな生活を再発見して、もう一度咲いてほしいんです。いつか迎える最期の時に、楽しかったと笑ってもらえるように」

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