港北区地域子育て支援拠点どろっぷは、区内の保育園や幼稚園などを地図上で閲覧できるサイト「Codefor港北保育園マップ」を開設した。手がけたのは同施設のスタッフや子育て中の区民。プログラミングの知識がない状態から作り上げた。
同マップには公立・私立認可、小規模保育などの保育園、幼稚園、小中学校が表示される。それぞれにオンオフ機能があり、見たいカテゴリーだけを表示させることも可能=写真。
港北区は0〜4歳の子どもがいる20代〜30代が多く、子育て情報に関するWEBアンケートでは、幼・保情報への関心が高いことも判明した。こうした子育て情報の需要は高いが、情報が散在しており、求める人のもとへ届きにくいという課題がある。そこで「情報を一括で見ることができる子育て支援アプリがあれば、より生活しやすくなるだろう」と考えたのが、同施設の畑中祐美子さん。
アプリの基盤としてスタートしたのが「Codefor港北保育園マップ」の作成。取組みを進めるにあたって、全国的に活用され始めていたオープンデータに注目した。これは、行政が保有する公共データを二次利用できる形にしたもの。実際に子育てアプリや保育園マップに活用された他自治体の事例があり、その担当者に直接聞きながら活用法について知識を深めた。
ゼロからの出発
「初めはエンジニアの方に全てお任せしようと思っていたのですが、いつの間にか自分たちで完成させていました」と畑中さんは笑う。サイトの立ち上げ方も情報の更新方法も分からない状態から、エンジニアを呼んでプログラミングの勉強会を繰り返し開いた。ここまで力を入れたのは「自分たちでやらないと長続きしない」というエンジニアの言葉に影響されたから。同プロジェクト内容を聞きつけた地域の子育て世代や子どもがいるエンジニアなどが次第に集まり、ともに勉強を重ねた。転勤が多かったという森本朋美さんは「これまで子育てマップの必要性を感じてきました。ついていくのに必死でしたが、やりとげました」と思いを語った。
今後はアプリの製作に入り、アンケート結果をもとに機能を増やしていく予定だ。
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