15日から始まる港北つなぎ塾で講師を務める 内海 宏さん ひっとプラン港北策定・推進委員会座長 70歳
地域を元気にしたい
○…「港北区は市内でも筆頭と言える区民力があると思う」。地域作りの担い手を育成することを目的に15日から実施される港北つなぎ塾で講師を務める。人口流動の激しい区だが、新旧の”もっと暮らしやすい街にしたい”と考える住民が共に活動するためのきっかけを作ることで、人々の思いをつなぐ。
○…「内気だったなぁ。物作りに興味があったから将来造船の仕事をしたいと思っていた」と少年時代を振り返る。中学と高校では中距離や、やり投げ競技の選手として活躍した。造船への思いは次第に建築へと変わり、都立大へ入学。建築学科で都市計画を専攻し、都市そのものの環境やコミュニティ作りを学ぶ。大学時代、沖縄読谷村の米軍基地跡地を利用した土地のパンフレット作成のアルバイトをしたことがきっかけで、2人の同志と事務所を設立。10年ほど沖縄で活動した後、横浜にフィールドを移す。その後は、横浜市の都市整備、地域まちづくりに深く関わってきたほか、専門家が市民による自発的なまちづくりを提案するNPO法人横浜プランナーズネットワークの元理事長や、ひっとプラン港北策定・推進委員会座長の顔を持つ。
○…生まれ育った戸塚で現在は妻と三男との三人暮らし。地域づくりに関する講演などで週末も各地を飛び回る多忙な日々を送っている。たまの休みには所有する広大な農地で畑仕事に汗を流すことが多い。各種の野菜を栽培しており、家族からの「ピーマンの肉詰が食べたい」などのリクエストに応えて自ら台所に立つこともあるという。
○…「横浜の都市化は、行政だけではなく、地域の力、市民の力があったからこそ」と語る。一方で、多くの自治会・町内会では役員の改選時に輪番制を採用していることで、「意欲のある担い手を逃している可能性があるのではないか」と指摘。今後も地域の街づくりに関わっていく。
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