99の薬局が所属する職能団体『港北区薬剤師会』の坂本悟会長に、かかりつけ薬剤師の重要性のほか、2025年を目途にシステム構築が進められている地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割などを聞いた。
医療機関で処方せんを受け取った場合に、その近くの薬局を利用する人が大半ではないだろうか?また、薬局と言えば、「処方せん薬を受け取るだけの場所」と思っている人も少なくないのでは?
医療の中で地域住民にとって一番身近な”くすりの専門家”がいる薬局では、薬に関する相談を気軽にできる場所なのだ。また、健康に日常生活が送れる期間を指す「健康寿命」を伸ばすという視点から、近年では医師の処方せんがなくても購入できる要指導医薬品などのOTC医薬品の販売のほか、軽度の病気やけがを医師の治療を受けることなく自己治療するセルフメディケーションにおいて、大きな役割を担っている。
区内で99の薬局が所属(2017年9月末現在)する港北区薬剤師会の坂本悟会長は、日常から”かかりつけ薬局”や”かかりつけ薬剤師”を利用することを推奨している。
かかりつけ薬剤師は、現在使用している処方薬や市販薬などの情報を把握し、薬の飲み残しや重複、また、副作用などがないかなどを、1つの薬局で継続的にチェックしてくれる。また、必要に応じて患者の自宅に訪問し、健康や薬の相談にのるほか、薬局が開いていない時間帯も相談に乗る体制を整えている。
かかりつけ薬剤師をもつためには、薬局で希望の薬剤師1人を指名。同意書に署名をすることで専任担当となるという。
地域包括ケア
地域包括ケアシステムとは少子高齢化、医療制度の改革、医療費の抑制などの様々な背景から高齢者や慢性疾患を抱える人でも病院に長期入院するのではなく、住み慣れた地域や自宅で医療を続け”自分らしく”暮らせる仕組みを整える「医療・介護・住まい・生活支援・予防」が一体となったケアシステムのこと。団塊の世代が75歳以上になる2025年を目途にシステムの構築が進められている。
在宅医療における薬剤師の役割は、自宅での療養を希望する患者に対し、処方される薬剤の正しい服用法や管理方法などを助言すること。医師や歯科医師、看護師、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士などからなる医療チームとの連携はもちろん、患者の家族などとつながりを持って地域密着の取り組みとして個々の生活状況を把握。健康づくりや衛生指導などさまざまな観点から患者をサポートすることが求められているのだ。
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