横浜市大倉山記念館(澁谷敏夫館長)では館内施設を使ったウエディングセレモニー利用をこのほど開始した。挙式を行う最初の新郎新婦となったのは、横川貴之・美紗子さん。10月22日、台風が接近する中、館内ホールを使っての結婚式後、エントランスと正面玄関スペースでのフラワーシャワーも行われた。
今回、同館が結婚式の式場として利用可能となったのは、横川夫妻より「挙式会場として使えないか」との相談があり、横浜市との調整の上、貸会場として利用の許可が下りたため。横浜市指定有形文化財である同館はこれまで年間を通じて様々な動画・静止画のシーン撮影に利用されており、個人での利用として成人式やウエディングフォトの撮影なども推進してきた。
副館長の横山明季さんは、「記念館としても、皆様にご利用いただく新しい形として会場をご提供したいと考え、どのような点に留意いただければ実現できるか、お打合せを重ね、横浜市の確認を受けて開催の運びとなりました」と話す。
横川夫妻が同館での挙式を希望したのは、美紗子さんの地元が大倉山であったことが大きい。子どもの頃から同館の歴史ある佇まいが好きだったこと、また、何度か館内ホールでのピアノコンサートに足を運んだことがあり「あそこだったら挙式もできそう」と思いついたからだという。新郎の貴之さんは「ほかの式場も見ましたが、自分たちとは合わないかな…と」。実際に記念館を利用してみて、澁谷館長はじめスタッフが、自分たちのオリジナルの挙式を非常にきめ細かく企画提案、サポートしてくれたこと、控室などに使ったホール以外の部屋の歴史を感じさせる重厚な雰囲気など非常に満足しているという。また披露宴も近隣の「横溝屋敷」(横浜市指定文化財)が気に入り、そこでとり行ったとのこと。
なおフラワーシャワーには、記念館初の挙式ということで、大倉山の地域住民らもお祝いにかけつけ、参加した堀井春生ちゃん(5歳)、岩尾香璃ちゃん(4歳)は、「お嫁さんかわいかった!」「お婿さんもかっこよかった!」など感想を聞かせてくれた。
同館では今後も、挙式の利用希望者があれば個別に対応するとし、料金も今回と同様に各室の利用料金に経費等が加算されたものになるとのこと。また遅くとも半年前までに問合せが必要。
詳細は、同館【電話】045・544・1881へ。
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