神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2011年6月30日 エリアトップへ

横浜市 「産科拠点病院」設置へ  医師不足に”集約化”で対応

公開:2011年6月30日

  • LINE
  • hatena

 横浜市では産科拠点病院の設置の検討を始める。市内では病院での分娩の割合が年々増えており、周産期の救急患者を受け入れている現状から、夜間当直医確保が課題になっている。市は拠点病院を指定して、そこに医師を集約するなどして、夜間に複数医師が勤務している状態を目指す。

病院に分娩が集中

 横浜市がこのほど発表した市内産科医療と分娩に関する調査結果では、2010年度の分娩取り扱い施設は、病院と助産所で1施設ずつ減少し、全体で59施設。分娩件数は2万8041件だった。

 内訳を見ると、病院での分娩が2万240件で、前年度比963件増となっている。一方、診療所と助産所では前年度比1018件減。病院でも分娩を扱う施設が減少傾向にある中、1施設あたりの分娩件数と全分娩数における病院の割合は年々増加している。比較的大きな病院などに分娩が集中し病院勤務の医師の負担が増える傾向の中、各病院では、特に夜間の救急に対応する当直医の確保が課題になっている。

夜間救急に不安の声

 現在、県の周産期救急医療システムで市内では3つの基幹病院と11の中核病院・協力病院が連携して救急時の医療体制を整えている。しかし医師が不足する中で、夜間当直の医師を1人しか配置できない病院も多いという。そのため自院内の分娩や入院患者の対応で手がふさがり、他からの周産期救急患者の受け入れが難しい場合も。年々病院に分娩が集中する中、さらにその懸念が叫ばれている。

 安定した救急体制を整えるために、市が今年度から検討を始めるのが「産科拠点病院」だ。現場では「限られた人材で安定した救急体制を整えるには、医師の集約化が不可避」との声もあり、各施設の医師が連携して拠点病院での当直を担当する形などを模索する。市は2013年度までに方面別に3施設を指定して24時間365日複数医師の常勤を目指す。今夏中に検討委員会を設置、今年度中に1施設を準備病院にして、まずは夜間の医師確保を進めたいとしている。
 

都筑区版のトップニュース最新6

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月25日

読書検定高校の部でV

サレジオ学院高水さん

読書検定高校の部でV

「本好き」の共感集める

4月25日

「子育てあるある」を一緒に

特別養子縁組おしゃべり会

「子育てあるある」を一緒に

27日、ポポラで

4月18日

ジャズ&トークで能登支援

ジャズ&トークで能登支援

21日、都筑区団体が主催

4月18日

「ゆわっこのおうち」開所

一般社団法人うるの木

「ゆわっこのおうち」開所

障害児の居場所の1つに

4月11日

レスリング日本代表に

都筑スポセン岡本景虎さん

レスリング日本代表に

11日からアジア選手権

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

都筑区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook