7月1日付で横浜都筑ロータリークラブの会長に就任した 楠見(くすみ)憲輔さん 港北区在住 68歳
燃える心と高い志
○…世界各地で奉仕活動を行う国際団体「ロータリークラブ(以下RC)」。区内で活動をする「横浜都筑RC」の会長に7月1日付で就任した。「任期は1年。限られた時間を突っ走っていきたい」と意気込みを語る。同クラブは今期で創立19年目。今までの活動を継続しながら、20周年に向けた記念事業などを進めていく。「どんなものを行うかはまだ模索中。会員全員で吟味して、満足のできる節目を迎えたい」
〇…友人のすすめで入会して14年。初めは手探りで始めたが少しずつ、自分なりに「奉仕の精神」の理解を深めてきた。見返りを求めないボランティアだが、自身にとっては大きな見返りがある。それは活動を通して培った経験だ。「思いやりの心は忘れない。相手のことを考えれば考えるほど、人生の経験値は大きく積み重なっていくから」と朗らかな笑顔。その笑顔を振りまき、40人の会員を先導していく。目指すは地域のニーズに応えられるような身近なクラブだ。
〇…幼少期から市内で過ごし、活発な少年時代を過ごした。祖父がエンジニアだったことや、天才建築家が信念を貫き、成功を収める映画「摩天楼」を観たことをきっかけに、建築家を志すように。大学を卒業後、下積み時代を経て31歳で起業。一心不乱に働き、顧客からのさまざまな要望に応えてきた。「先方のイメージを超えていくのが難しかった。その分やりがいもあったけどね」と振り返る。開発中だった港北ニュータウンのビル設計にも携わった。衰えない挑戦心と、モットーの「九転十起」が土台となって突き進む。現在もその姿勢は変わらない。
〇…趣味でもさまざまなことにチャレンジ。最近始めたウクレレは、疲れた体を癒す心地よいメロディを奏でる。もうすぐ古希を迎えるが「自分はまだまだ。いつまでも向上心を持っていきたい」と話す。その活力と奉仕の精神を携えて、RCとともに成長していく。
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