クリエートメディック(株) 医療用具がなでしこ認定 女性の視点現場に活かす
県はこのほど、女性が開発に貢献した商品を「神奈川なでしこブランド」(KNB)として認定した。区内からはクリエートメディック(株)(茅ケ崎南2の5の25)の「セフティカテ ピュールキャス」が選ばれ、2月6日にパシフィコ横浜で表彰された。
KNBは女性らしい考え方や視点で開発された商品などをブランドとして認定することで、女性が活躍する場を広げることを目的に作られた。今回が初の認定で、県内83件の応募の中から6部門44件が選ばれた。
区内にあるクリエートメディック(株)は、医療用シリコーン製カテーテル(医薬品や体液などの通り道となる管状の医療用具)の研究・開発を行う企業。同社商品開発部の坂東歩さん(40)が開発した「セフティカテ ピュールキャス」がKNBに認定された。同商品は障がいや病気などで、自力での排尿が困難な女性患者の心理的負担を軽減するため、デザインまで考慮した自己導尿用カテーテルだ。
女性医師や看護師から「見た目がいかにも『医療用具』で持ち歩き辛い。女性らしいデザインのものを」という声をヒアリングし、開発をスタート。それまで、同社の製品にデザイン面へ配慮した商品がなかったため、社内では「本当にニーズがあるのか」と、なかなか理解を得られなかったという。しかし医療現場の熱意に心を動かされ、10回以上の試作を重ね、デザイン面はもちろん、従来品より機能面もアップさせた商品を2008年に発売した。コンパクトでピンクと白の配色。一見、おしゃれな化粧品のよう。女性が開閉しやすいキャップも好評だ。
「使用者から御礼の手紙を貰い、社内全体が喜びに満ち溢れた。今後も患者の心に寄り添ったものづくりをしていきたい」と坂東さんは話した。
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