愛知県の名門、豊川高校出身で、パナソニック女子陸上部(都筑区)に所属する加藤麻美選手が7月6日、オーストラリアで行われたゴールドコーストマラソンで優勝した。自身3度目のマラソン挑戦で初のチャンピオンに。タイムも自己新となる2時間28分51秒を記録した。
優勝は全く意識していなかった―。それは自身の自己記録よりはるかに速い26分台の記録を持つアフリカ勢の選手がエントリーしていたからだ。「27分台を目標に、自分のレースが出来ればいいと思っていた。気持ちだけは負けないようにって、自分に言い聞かせた」
レースが始まると、予想以上に身体が動いた。気づくと終始、先頭集団を形成し、一度も後ろに下がることはなかった。「周りのことはあまり気にしなかった。ただ25Km付近までアフリカの選手たちの呼吸だけが聞こえていたのは覚えている」
集中している証拠だった。30Kmまでは「これまでで一番余裕があった」というほどのコンディション。気づけば単独走でテープを切っていた。
これまで経験したマラソンは、地元の名古屋ウィメンズに出場した2回。特に、今年3月のレースは8位に入賞したものの、先頭のスピードについていけず、苦い思いだけが残った。
メンタルを鍛えなおそうと考えた末に選んだのがアメリカでの単身合宿だった。練習メニューから体調管理まで全て一人でこなすのは初めてのこと。月間1000Km超の走りこみも自分を押さえながらギリギリのラインで攻めた。
努力が功を奏し、ついに掴んだ栄冠。すでに次戦を見据えつつ「日本を代表する選手になりたい」と、控えめながらも芯の通った口調で、そう目標を語った。
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