がん患者支援チャリティー 都筑初の命つなぐリレー 亡き患者の想い受け継ぎ
がん征圧を目的に夜通し行われるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ」が9月20日(土)から21日(日)まで、センター北駅前の芝生広場で行われる。一人のがん患者が望んだ区内初開催のイベント。当日を盛り上げるために実行委員会(白戸美子実行委員長)は8月からプレイベントを予定している。
がん患者支援などが目的のチャリティーイベント、リレー・フォー・ライフ。世界的に行われており、国内でも広がりを見せている。がんになっても支え合える社会づくりが狙いで、最大の特徴は夜通し行われること。がん患者は24時間闘っているからだ。闘病中の人や支援者、その家族や友人たちでチームを組み、決められたコースを夜通し交代で歩く。日中は歌や踊り、トークイベントなどで盛り上げ、夜はがん患者や、亡くなった人へのメッセージを綴った灯籠「ルミナリエ」が幻想的にコースを照らす。最後は全員でコースを周り、24時間にわたるイベントはフィナーレを迎える。
都筑区では初開催で、当日はセンター北駅前の芝生広場をリレー。そのほか支援者による座談会、チャリティーグッズ販売などが行われる。白戸さんは「がん患者支援と聞くと、雰囲気が重く感じて参加しづらいかもしれない。実際はリレーで仮装もできるし、とても明るいイベント。参加者ががんについて考えるきっかけになれば」と参加を呼びかける。
患者が願った都筑区開催
白戸さんは昭和大学横浜市北部病院(茅ケ崎中央)で看護補助員として勤務する。闘病者と触れ合う機会が多く、リレー・フォー・ライフにも2009年から参加していた。都筑での開催を踏み切ったのは勤務先で出会った一人の闘病者の言葉。その患者は、このイベントを日本で広めようと精力的に活動していた人だった。長い闘病の末、昨年11月に息を引き取ったが、最期に「ここで治療してきたから、都筑でやりたかった」と言葉を残したという。その言葉が原動力となり、都筑での開催準備に奔走している。白戸さんは「今も区内で病気と闘っている人たちがきっといる。その方たちに、病気に立ち向かう勇気を贈りたい」と想いを語り、命をつなぐリレーの成功を願っている。
8月にプレイベント
実行委員会は8月にプレイベントを予定。2日(土)の午後1時からモザイクモール港北、22日(金)の午後7時から昭和大学横浜市北部病院でイベントのPRとルミナリエの販売などを行う。またボランティアスタッフの募集も呼びかけている。詳細は【URL】http://relayforlife.jp/yokohamatsuzuki/まで。
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