障害者研修施設あゆみ荘 利用者130万人を突破 開所30年の節目に
障害者研修保養センター横浜あゆみ荘(葛が谷2の3)が1984年の開所から総合利用者130万人目を迎え、8月22日に記念セレモニーが行われた。同所は全国的にも珍しいとされる宿泊施設の伴った施設として、市内に留まらず利用者を増やし続けている。
横浜あゆみ荘は横浜市社会福祉協議会を母体に1984年11月に開所。以来着々と利用者数を増やし、2007年には利用者100万人を突破。そして30周年の節目に利用者130万人を迎えた。当日は記念セレモニーとして、スタッフが130万人目の来荘者をアーチとくす玉割りで歓迎。記念品と花束の贈呈が行われた。130万人目の利用者だった障害児地域機能訓練会「グループスヌーピー」(神奈川区)の鎌田ちさか代表は「あゆみ荘は年に一度、宿泊で利用している施設なので、こんな機会に巡り会えるなんて光栄です。比較的近い旅館なので、今後も利用していきたい」と話した。
全ての利用者が満足できるように
同所は宿泊施設を伴った研修保養センター。一般的な旅館のような施設で、障害者と介護者は素泊まりで2000円程度で宿泊可能。養護学校の修学旅行などで利用されることが多いという。また機能回復訓練室などの大部屋は勉強会などでも使用されている。同所のような施設は全国的にも珍しく、関東圏内の諸団体を中心に年間約4万人が利用する。定員は約60人で、14の客室を構える2階建ての施設だ。客室は車いすでも利用しやすいバリアフリー環境と、食事も形態の異なる「きざみ食」や「ミキサー食」などを取り揃え、全ての利用者に配慮されている。有賀康博所長=人物風土記で紹介=は「開所してから多くの方に利用していただいて、その積み重ねを続けられた結果だと思っています。これからはもっと地元の方へのふれあいの機会を増やして、地域に根ざした施設を目指したい」と話している。
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