利用者130万人を迎えた「横浜あゆみ荘」の所長 有賀 康博さん 神奈川区在住 39歳
一生通じて相手と向き合う
○…宿泊施設や研修場所として、子どもから高齢者まで、多くの障害者やその家族らに利用されている「横浜あゆみ荘」(葛が谷2の3)。今年4月に所長に就任し、30人の従業員と日々利用客へのサービス向上に奮闘する。「仕事で心掛けていることは、たとえ話すことのできない利用者の方でも、まず目を見て話しかけること」。利用者と意思の疎通を図ることが大切だと考える。
〇…神奈川区出身。荏田高校を卒業後、大学では社会学を専攻し、高齢福祉や、障害者支援など広く学んだ。福祉関係の仕事に興味を抱きながらも、福祉に関わる自信が持てず、一度は自動車の販売会社へ就職。2年間勤めた後、ホームヘルパーの資格を取得するため訓練校で学んだ。そこでの学習や老人ホームで半年間勤務した経験などを経て、2001年にあゆみ荘へ。「障害者福祉は、相手の一生をサポートできるやりがいのある仕事」と思いを語る。
〇…あゆみ荘で働き始めた頃「きっかけは何でもいいからずっと自分たちと関わって欲しい」と言われた。利用者との何気ない会話から発せられた当時の一言は今でも覚えている。地区センターや他の施設での勤務も経験し、今年縁があって再びあゆみ荘に。「自分のことを忘れないでいてくれた利用者の方もいて嬉しかった。所長の仕事は業務管理や職員の育成など多岐に渡りますが、今でも障害者の方と触れ合う瞬間がとても楽しい」と顔をほころばせる。
〇…現在は妻と子ども2人の4人で暮らす。趣味はジョギングで、早朝から5〜6Km走ることも。小中学校では野球、大学ではラグビー部に所属した経験もあるスポーツマンだ。「今後は水泳も始め、いつかトライアスロンの大会に挑戦したい」と仕事でも見せる明るい笑顔で語る。所長としての職務はまだまだ始まったばかり。利用客、従業員とともに成長を目指す。
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