都筑区 市初の読書推進目標策定 4本柱で「活字に親しみを」
都筑区は10月1日、区の読書活動を進める「都筑区読書活動推進目標」を市内で初めて策定した。目標は「読書を通じて子どももおとなもみんなが輝く」。新規事業なども発表され、4本柱で読書活動の活性化を目指す。
読書活動は感性を磨き、創造力を高めるものとして、市は昨年6月に「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」を制定し、今年度から施行している。これに伴い、都筑区では市内初となる推進目標を策定した。同館は一日平均入館者数が約2400人で、市内平均の約1250人を大きく上回る。貸出冊数は市内で最も多く、もともと読書活動が盛んな地域だが、この取り組みを通して読書活動のさらなる促進が期待される。
大人から子どもまで対象に
目標は「読書を通じて子どももおとなもみんなが輝く」とし、達成のために4つの詳細な目標を定めた(左上表)。子どもが多い都筑区では児童書のおはなし会など、乳幼時期から本に親しめるような取り組みを実施してきた。子どもを対象にした事業を継続する方針の中で、今年度から大人にも働きかける新規事業を盛り込んでいる。取り組みでは各小学校を中心に常駐し、校内図書館の整備などを行う学校図書ボランティアに着目。今回の目標策定で、ボランティア向けの講座の開催や、同館ホームページで情報共有ができるような支援コンテンツを作成するなど、読書活動の担い手を増やすことが狙いだ。また地区センターやコミュニティハウスなど、誰でも利用可能な読書関連施設をまとめて紹介するマップを作成。各所の蔵書規模、利用条件、イベント情報なども見ることが可能で、今年度内に同館ホームページで公開を目指す。
小山肇都筑図書館長は「最近『読書離れ』という言葉をよく耳にする。今回の目標策定をきっかけに、幅広い世代に本の良さを再認識してもらいたい」と抱負を語る。
開館20周年イベントも
同館は目標策定と来年4月に迎える開館20周年に合わせ、記念イベントを行っていく。11月30日(日)は区役所6階大会議室で、横浜を舞台に多くの作品を発表してきた作家、山崎洋子さんの講演会「”孤児のアン”から作家に」を開催する。幼少期に両親と離別、引き取り先で虐待を受けるが、幸せを信じて波乱の日々を生き抜いてきた山崎さんの半生が語られる。
午後2時から3時30分まで。参加費無料。事前申込制で先着100人まで。詳細、申込は同館窓口または【電話】045・948・2424。
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