都筑からアフリカへ毛布を――。これまでアフリカ約27カ国、409万人以上に毛布を届けてきた「アフリカへ毛布をおくる運動」に区内から参加しているNPO法人「明るい社会づくり運動都筑区協議会」は8日、かけはし都筑(荏田東)で毛布集荷イベントを行い、35人が参加した。
当日は31枚の毛布と、その送料4万6千円が集まり、同会メンバーらは集まった毛布にメッセージや絵を描いた布を縫い付ける作業を行った。
アフリカ諸国では日中30度を超える炎天ながらも、朝晩は3度ほどにまで冷え込む厳しい気象条件に加え、民族紛争や内戦によって難民が出ている地域もある。一般市民にとって毛布は高級品のため、現地では容易に手に入らない。
これまでは同会のメンバー約15人を中心に知り合いに声をかけるなどして集めていたが、同会設立10周年を機に、広く募集をかけることにした。昨年は20枚ほどの集荷実績だったが、今年はイベント前に集めた毛布も合わせると、すでに80枚を超えたという。
「ずっと押し入れにしまっていたけど、誰かの役に立てればと持ってきてくれる人がいたり、多くのあたたかい支援がありました」と話すのは茅ケ崎南在住で、同会の吉川啓子事務局長(66)。
新栄町から参加した高見澤けさ江さん(72)は「世界平和」というメッセージを毛布に貼り付けた。「こころを込めた毛布が、一枚でも多くアフリカの人に役立つことを願っています」と話していた。
吉川事務局長は「多くの人がこのイベントに参加してくれた。来年も続けようという勇気をもらいました」と笑顔で話す。
集められた毛布は日本通運の倉庫に送られたあと、船で現地に運ばれ、NGOや国際機関などにより、来年1月〜4月頃に現地に届けられる予定だ。
|
<PR>
都筑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|