今年20周年を迎えた仲町台商業振興会の会長を務める 渡辺 幸雄さん 早渕在住 66歳
「楽しさ」軸にまちづくり
○…石畳に街路樹が彩りを添え、魅力あふれる店舗が居並ぶまち、仲町台。この地域の商業振興会がこのほど20周年を迎えた。会員不足に悩む振興会が多い中、同会は年々会員が増え続け、現在その数100人以上。県内でも有数の会員数を誇る商業振興会だ。「10人程度だった発足当時と比べ、人も増え、まちも賑わっている。これからさらに活性化していきたい」
〇…仲町台駅前センター街づくり協定運営委員として、駅やまちの景観づくりにも携わってきた。5年前、2代目の商業振興会長に就任。地元町内会や住人と連携して地域を盛り上げてきた。3大イベントとなったグルメフェスタ、呑みコン、ハロウィンウォークラリーはどれも千人規模を動員する盛況ぶりだ。「楽しくやってくれたらいい」。そんな方針の下、生き生きと活動する会員の姿に「自分もやりたい」と加盟店舗が増えていくという。「地域の人が参加して皆頑張ってくれるのでありがたい」。賑わうまちを眺め、目を細める。
〇…中高時代は柔道に熱中。背負い投げを武器に県大会で技術優秀賞を獲得した実力者だ。その後、家業の農家に役立てられるようにと産業能率大に入学するが、19歳で中退。外の世界を見るため、外務省が実施する農業研修制度を利用して渡米した。語学や造園などを学んだ2年間は刺激に溢れていた。「親切な人ばかりで、ヒッチハイクで国中を移動したり、本当に楽しかった」と懐かしむ。帰国後は港北ニュータウンの開発に乗じて不動産会社を設立した。その他にも箱根のホテルや早渕の有料老人ホームを経営。異国で触れた「楽しさ」を様々な形で人に、地域に提供している。
〇…大の旅行好き。社員旅行で今年はベトナムに行くのが楽しみだそう。自社の経営に、振興会にと多忙な毎日だが、常に考えるのはこれからの仲町台のこと。「店舗一つひとつは小さいが、皆で力を合わせて地域を明るくしていきたい」
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