県立荏田高校(木谷葉太郎校長)陸上部は、今月25日(日)に京都市で行われる女子第28回全国高等学校駅伝競走大会(21・0975Km・5区間)に出場する。3年前の9位を越えるベスト8を目指し、部員は最終調整に励む。
荏田高校陸上部女子は県内トップクラスの強豪だ。11月に丹沢湖(山北町)で行われた県大会では、3区で先頭を走る三浦学苑(横須賀)を田中未波(みなみ)主将(3年)が追い抜き、そのまま首位をキープして優勝した。田中主将は「連続優勝を止めたくないと思って、自分の所で抜こうと前半から攻めた」と振り返る。田中主将を含む、4区・福嶋摩耶選手(1年)と5区・久保田みずき選手(3年)が区間賞の力走を見せた。
この強さは、多い日で1日約20Kmも走ることがあるという厳しい練習を乗り越えてきたからこそ。近隣の荏田南小・中周辺や鴨池公園でのクロスカントリー、ペースに緩急をつけてグラウンドを8周する「ペース変化走」などのメニューのほか、週に2回は昼休みを使って体幹トレーニングにも励んできた。「特別な練習はしていない」と部員は口をそろえるが、やれることはすべて取り組み、全力で掴んだ4年連続・10度目の全国大会への思いは強い。
「安定感ある」
「ずば抜けた選手はいないが、安定感があって安心して見ていられるチーム」と話すのは、同部を率いて6年目の内藤篤史監督(51)。昨年の全国大会は個々に実力があり、上位をねらえると目されていていた中で、思うような力が発揮できず22位という結果に終わった。「調子の良い時と悪い時の差は紙一重だと思い知った」
今年チームの中心を担うのは、思い切りよく攻める田中主将をはじめ、勝負強い走りの久保田みずき選手や、双子の妹で落ち着いて流れを組み立てる久保田かえで選手(3年)という1、2年の頃からメンバー入りしてきた大会経験豊富な選手だ。また、春に入部し先輩に続こうと力を付けてきた4人の1年生が全国メンバーの半分を占めている。3年が流れを作り、下級生が勢いに乗ればベスト8も夢ではない。「自然体で力を発揮できる選手たち」と内藤監督は期待を寄せる。
現在チームはジョグなどの補強を行って当日に向け仕上げに入っている。田中主将は「昨年、一昨年と自分も出場し、悔しい思いをした。出られるのも今度がラスト。悔いのないように、任された区間で役割を果たしたい」と力を込めた。
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