北山田地区センターで6月27日(火)から月に一度、おもちゃ作りをしながら高齢者同士が交流し合うサロン「さくらの会」が行われる。作ったおもちゃは地区センターに寄付し利用者が使える仕組みで、高齢者の仲間作りのほか地域貢献や多世代交流を図るねらいもある。
2017年1月1日現在の都筑区内における65歳以上の人口は3万5699人(横浜市統計ポータルサイトより)。前年対比で約1千人増と増加傾向にあり、北山田地区も例外ではない。さらに、全国的な高齢化に加え、遠方に住む高齢の親を自宅付近に転居させる、いわゆる「呼び寄せ」が区内で増えていることも一因とされており、それに伴う高齢者同士の仲間づくりは区の課題とされている。
区民・地区センが連携
こうした問題解決のため、高齢者が交流できる場を作ろうとさくらの会が設立された。会員は山口節子代表(72・川和町在住)をはじめとする5人からなる。彼女らはもともと、区役所と同センターの連携事業として2年前に行われた「孫育て連続講座」の参加者だった。この出会いを機に5人は同世代の女性が集まって話せる場「ばあばの品格講座」を昨年企画しており、さくらの会は2つの講座をさらに発展させた団体だ。
山口代表らと北山田地区センターは今年1月から協議を重ね、3月に同会を発足。単なる茶話会では続かないと考え、おもちゃ作りをしながら交流を深める形式にした。同センターの熊谷由美子副館長(53)は「目的を持ってもらえるよう工夫した。完成したら嬉しいし、達成感もある」と話している。
出来上がったおもちゃは同センターのプレイルームに置き、未就園児に遊んでもらえるようにすることで、地域貢献や多世代交流の側面も生まれた。
毎月第四火曜に開催
5月に試験的にさくらの会を開催したところ、6人が集まった。この日は絵合わせをする「立体パズル」作りに挑戦。同センター内にある本を参考に牛乳パックや画用紙を使って作成した。作業を続ける中で「小さな子も楽しめるように」と色合わせでも遊べるように工夫する場面も。自然と参加者同士の会話も弾んで盛り上がったという。
山口代表は8年前に港北区から転居。当初は区内に知り合いも少なかったが「講座を通して顔なじみになり、たまにランチに行くほど親しくなれた。さくらの会が持続していって仲間が増えたらいい」と話す。
西山順一館長(60)は「この取り組みが若い世代に繋がるように、じっくりと腰を据えてやってきたい」と意気込む。同会は概ね50歳以上なら誰でも参加可。今後毎月第四火曜の午前10時〜11時半に実施予定。
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