南山田の大善寺(石川和弘住職)で4月5日、釈迦の誕生を祝う「花まつり」が行われた。
花まつりは、古くは「灌仏会(かんぶつえ)」などとも呼ばれ、釈迦が生まれた4月8日にちなみ、各地で開催される行事。一般的には釈迦が誕生したルンビニーの花園に見立てた花御堂(はなみどう)をつくり、浴仏盆(よくぶつぽん)と呼ばれる水盤に浮かべた誕生仏の頭上から、竹の柄杓で甘茶を注ぐ。甘茶をかけるのは、生まれたばかりの釈迦に甘露の雨が降り注いだという伝説に基づいたものとされる。
同寺ではこの甘茶を自家栽培しており、毎年7月に「甘茶の会」メンバーが甘茶摘みを行っている。摘んだ茶葉は約1週間かけ、水分を含ませ、揉んでは乾燥させるという作業を繰り返す。そんな丹精込めて作られた甘茶は一層甘みを増す。石川住職によると、花まつりに使う甘茶を自家栽培しているお寺は全国でも珍しいという。
この日無事に花まつりを終えた石川住職は参詣者を前に「お釈迦様のご生誕を皆さまとお祝いでき嬉しく思います」などと話した。
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