今春、都筑消防署長に就任した 星野 雅明さん 旭区在住 54歳
人の笑顔が心の支え
○…32年間の消防人生で、初めて署長に就任した。「商業施設が立ち並び、きらびやかで活気がある。もう一方では田畑など自然豊かな風景が残り、農家育ちの私としては、ほっとするまち」と都筑の印象を語る。今後は160人の署員を先導する長として、安全安心なまちを目指しまい進する。
○…就任前は市内の消防団員の加入促進を図る、総務部消防団課長を務めた。「消防団員は『自分のまちは自分で守る』という意識が高く、まちの構造を熟知していて火災時などには貴重な戦力」と敬意を払う。祭やイベントなどで団の活動を広め、また団長と問題点などを意見交換し現場の生の声を聴いた。「地域との触れ合いを何より大事にし、顔を覚えてもらうよう努力した」。その甲斐あって、2年間で市内約600人以上が団に入会。その功績が認められ、総務大臣から表彰された。「寝る間も惜しんで働いた。まちの人の笑顔が心の支えとなった」
○…農家の一人っ子として旭区で育つ。幼少期、消防署の事務として働いていた母親の職場について行った。「消防車を見たり、職員に遊んでもらったりして楽しかった。署は身近な場所だった」と当時を懐かしむ。学生時代は野球一筋。大の巨人ファンでよく往年のスター選手、長嶋茂雄さんのマネをしたという。大学で進路に悩んだ時、優しくもたくましい消防職員たちの姿に憧れを覚えた少年時代の記憶がよみがえった。「体を動かすのが好きだったし、人を守り地域に貢献したいという思いが芽生えた」と消防への道を歩み始めた。
○…休みの日に孫と遊ぶのが息抜き。「初孫は男の子。私の子どもは四姉妹だったので、やっと男の味方ができた。大きくなったらキャッチボールがしたい」と嬉しそうに話す。消防士に必要なことは「人の安全を守る使命感と24時間消防士としてのプライドを常に持ち続けること」。これからも区民に寄り添いながら、職務を遂行する。
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