魅力あるまちづくりを推進するため、市都市整備局は市内の地域まちづくりに関して功績のある団体などを「横浜・人・まち・デザイン賞」と名付け表彰している。今回「地域まちづくり部門」に区内2団体を含む6団体が選ばれ、12日に西区で表彰式が行われた。
安全で魅力あるまちに
中川駅前周辺のまちづくりを行うNPO法人ぐるっと緑道(塩入広中代表)は「中川駅前商業地区の安全で魅力的なまちづくり」でノミネートされた。
同法人は中川駅前商業地区振興会(大久保信正会長)の協力のもと、住民同士の交流拠点やまちの情報を発信する案内所として5年前、コミュニティーカフェ「ほっとカフェ中川」を開設。地元の人ならではのきめ細かい気づきを生かし、歩行者の安全確保のため歩道を整備したり、活気が失われつつあったまちに花壇やベンチ、ステージなどを整備し、花と緑溢れるまちに再生させた。こうした駅周辺の公共空間の安全性向上や魅力づくりに向けた実行力などが評価され、今回の受賞に至った。
塩入さんは「地域の方と協力し合い、活動してきたことが表彰されるのは嬉しい。これからも地域住民との関係をより密にし、人と人とが繋がる魅力あるまちを作り続けていきたい」と感想を述べた。
東山田の魅力を子どもに
(一社)横浜もの・まち・ひとづくり(男澤誠代表理事)も同賞に輝いた。同団体は、住宅と工場が混在する東山田準工業地域で近隣小学校の児童を対象に「まち探検」などのイベントを開催している。子どもに工場を案内し「地元にこんなに多様な会社がある」と知ってもらう教養育成の他、活動を通じて住民や企業間の相互理解を促している。
「まち探検」では同団体の中心メンバーとして活動する蟹江千里さんや松本英嗣さんが尽力。主に学校側との橋渡し役を担う蟹江さんは「次回の開催の話も進んでいて、この活動が定着してきて嬉しい」と手ごたえを実感している。これまでのべ25社以上が同団体の活動に協力しており、企業間の交流としても大きな意味を果たしている。
審査を行った都市整備局担当者は「地元企業の活動をきっかけに住民、学校、企業などと連携して地域で子育てを行っている点は高く評価できる」と企業ならではの取り組みをたたえた。
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