神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2017年6月15日 エリアトップへ

大正末期から昭和の北山田から 第6回 都筑区の歴史を紐解く 文・絵 男全冨雄(『望郷』から引用)

公開:2017年6月15日

  • LINE
  • hatena
雨ごいの行事
雨ごいの行事

地神講(じじんこう)

 春、秋の彼岸には農家は必ず仕事を休み、地神様のおまつりである地神講をした。

 当番制により回り持ちで宿を受け持った。娯楽もない時であり、農繁期前の骨休みとして休憩できる、先代の生活の知恵ではないか。

 当番の家では、春はおはぎ、秋はじざい餅を作ることに決まっていた。両隣が手伝い、ご馳走を作り、昼食から夕方まで、飲み食いして情報交換の場として楽しく過ごした。

 近年はこの行事を行うところが少なくなったが、私らの組では休みなく続いている。

大山代参

 昔は徒歩が交通のたて前であり、お駕篭(かご)は特殊階級だけの乗り物でした。 

 何時の頃からの伝承かわかりませんが大山参りが行われるようになり、当然のこと大山には徒歩で行き、御神酒を頂戴して下山してきたようです。毎年行くには代表を選び代参してもらうことになり、現在に伝わっております。

 横浜市ふるさと歴史財団により解明されたところによりますと、当時の御神酒社二基が揃っているのは、北山田だけということが判明しました。

 平成三年、北山田で保存すべきか、市に移管して保管をまかせるべきか話し合った結果、傷みがひどく、管理も出来ないと判断し、市に移管いたしました。

 四年の現在、御神酒社は市の文化財で燻蒸(くんじょう)処理され、その後、京都の文化財修復研究所に送られ、多額の費用で修復されました。現在はセンター北駅前の横浜市歴史博物館に陳列されております。

 私が記憶している大山代参の行事は盛大でした。

 当番らしい方数名が白装束に身を固め、金剛杖をつきながら、山田富士の頂上まで歌は忘れましたが、よく小泉峯吉さんが音頭をとって登り、頂上でお祈りの行事が行われました。それから御神酒を戴き、倶楽部の庭で部落二派に別れ、大きな樽五〜六本に用意した水を双方がかけあいました。

 これは雨乞いの行事と思います。

 大山代参は家内安全、五穀豊穣、町内安全を目的としており、毎年八月上旬に行われております。
 

都筑区版のコラム最新6

「BUNTAI」で初勝利を

FLY THE FLAG横浜ビー・コルセアーズ vol.7

「BUNTAI」で初勝利を

今季最終節の川崎戦

4月25日

目のお悩みQ&A

コラム㊻専門医が分かりやすく解説

目のお悩みQ&A

『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

4月25日

幸福と訳すな!ウェルビーイング

コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

幸福と訳すな!ウェルビーイング

桐蔭学園理事長 溝上慎一

4月25日

どう過ごす?あなたにとっての大切な時間(とき)

どう過ごす?あなたにとっての大切な時間(とき)

第10回 やりたい事、できる事を一緒に探す人生の伴走者として

4月25日

4月 生き物協奏曲の始まり

都筑中央公園季節の便り

4月 生き物協奏曲の始まり

寄稿/NPO法人都筑里山倶楽部

4月4日

「BUNTAI」で歴史刻む

FLY THE FLAG横浜ビー・コルセアーズ vol.6

「BUNTAI」で歴史刻む

選手らがセン南などで広報活動

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

都筑区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook