旭区の平成23年度予算案がまとまり、自主企画事業費に前年度比1・7%増の1億4604万2千円が編成された。事業計画では前年度の4本柱を3本に絞り、子育て支援や高齢者福祉、地域防災などに重点を置いた52事業が組み込まれている。特に待機児童や児童虐待問題など、未来を担う子どもたちの健全育成に向けた施策に注力する方針だ。
旭区が来年度に推進する自主企画事業では、【1】いきいき元気なまちづくり【2】ささえあう「安心」づくり【3】環境実践まちづくり―の3項目を柱に掲げている。
子育て支援や青少年育成、自治会町内会支援などを盛り込んだ項目【1】では、重点事業として「すくすく子育ち・親育ち応援事業」に前年度比約90万円増の372万4千円を計上。従来通り保健師による母子訪問、3回の乳幼児健診に加え、地域育児教室を16会場で年8回開催する予定だ。
子育ての相談窓口である旭区こども家庭支援課では、乳幼児の発育過程など各家庭の情報を一元化し、子育てに不安を抱える養育者らの適切な支援につなげたい考えだ。「悩み相談など、区民の声に早期対応するための情報が収集できれば」と同課は話す。
さらに待機児童対策の一つとして、旭区の公私立保育園が昨年11月に合同開催した体験講座「保育園ひろば」を新たに予算化した。同課では「各園の特徴を知ってもらうことで、保育園の選択に役立ててほしい」としている。
LED灯設置に補助、地域防災拠点支援も
自主企画事業の項目【2】「ささえあう『安心』づくり」では、LED灯設置費を補助する「防犯灯設置事業」(200万)を新設したほか、重点事業「災害に強い区づくり事業」に前年度比約380万増の734万9千円を計上。学校など旭区内に37カ所ある地域防災拠点の活動支援や、区民向け講演会、区職員向け救命教室などに充てる。
温暖化対策などを盛り込んだ項目【3】「環境実践まちづくり」では「LED灯推進事業」(295万)を新設。各地区連合のタウンミーティングでもあがった要望を予算化したもので、既存の防犯灯をLEDに交換する際、更新費の3分の2(上限あり)を補助する見通し。
市の「LED防犯灯設置事業」(21年度)で各区に予算が割り当てられたが、翌年に半減したため、区としてプラスの予算をつけた形だ。「長持ちなLEDで環境に配慮するとともに、安全なまちづくりの意識向上につなげてほしい」と区政推進課では期待を込める。
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