虹のかけはし 和太鼓響かせ 心一つに 知的障害者が桐蔭学園生徒らと初の演奏会
知的障害者の就労継続支援施設・社会福祉法人湧翠会「虹のかけはし」(高橋恒子施設長=上川井町)のメンバーによる和太鼓同好会が、2月12日に桐蔭学園高校(青葉区)和太鼓部と初の演奏会を横浜ラポール(港北区)で開催した。
虹のかけはしでは、1年9カ月前に同好会を結成。桐蔭学園の和太鼓部が老人ホームなどで訪問演奏している姿に触発され、同施設から桐蔭に演奏会を提案した。高橋施設長は「高校生にも障害者を理解してほしいという思いもあった」と振り返る。桐蔭は提案を快諾したという。
同施設ではみどり養護学校の高木政男教諭を講師に迎え、メンバーの就労後に週1回で練習をスタート。太鼓がないため代わりにタイヤを使い、桐蔭生の練習風景を映像で確認しながら音合わせなどをした。
心境に変化
同好会メンバーは18歳から20代後半の男女10人で、うち6人は自閉症。練習を重ね、メンバーの心境に変化が出てきたという。高橋施設長は「普段から特別扱いされることが当たり前になっているが、和太鼓を演奏し、人に喜ばれる嬉しさを実感してきた様子」と話す。演奏会当日は、虹のかけはし、みどり養護学校教員による和太鼓同好会、桐蔭学園それぞれが力強いステージを披露。最後は虹のかけはしと桐蔭による追い打ち太鼓も。メンバーは桐蔭生とテンポを合わせ、微笑みながら楽しそうに和太鼓を響かせていた。演奏終了後は会場から、大きな拍手と「すごい」という歓声が上がった。
高橋施設長は「今後も演奏会を続けて成長できたら。桐蔭生に感謝したい」と笑顔で話していた。
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