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旭区版 掲載号:2011年3月10日号 エリアトップへ

市民に農業体験の機会を提供する「都岡地区恵みの里運営協議会」会長 漆原 武雄さん 上川井町在住 74歳

掲載号:2011年3月10日号

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食のありがたみ 肌で学び伝え

 ○…1820ヘクタールに広がる都岡地区の田園風景。その財産を生かし、市民が農業に親しむ機会を作り出そうと横浜市の主導でスタートした。1999年の協議会発足以来、会長を務めている。旧下川井土地改良区を中心に、収穫体験や味噌づくり教室など年間を通じてイベントを企画。10年以上にわたり、農家のメンバーらがボランティアで活動を盛り上げてきた。

 ○…実は農業が専門ではない。「幼いころから両親が作業しているのは見てきたけれど、あまりやったことはなかった」。現役時代は新聞社の編集局で機械系職に携わり、システムの基盤づくりに奔走。日本各地を飛び回った。「転勤で単身赴任が決まったときはカミさんに言われちゃってなあ」と苦笑い。退職を迎えたころ、協議会発足の話が出てきた。農業に詳しくはなかったが「皆に頼まれたらやるしかない」と一念発起。市内の農地を回り、農業の勉強を重ねてきた。

 ○…活動を続けて見えてきたのは、農業の現実だ。「遊びじゃない」。自然の厳しさに常にさらされ、地道な作業を重ねるが、収入が安定しているわけではない。「農家のメンバーは奉仕で協力してくれる。本当にありがたい」。複雑な課題を多く抱える日本の農業についても日々考える。「食料自給率の問題は深刻なのに、農家の後継者がいない。もっと真剣に今から考えなければだめ」と強調する。イベントに参加する市民は毎回定員を超えるほどの人気ぶり。「食べ物のありがたみや、自分で作る喜びを皆実感しているみたい」。若い世代にも広がっていくことを願うばかりだ。

 ○…笑顔を絶やさない。幼いころからモノづくりが大好きで、「モノの原理や仕組みを知るとわくわくする」と少年のような表情で語る。今も毎日パソコンを駆使して情報収集。次にしたいことが頭にパッと浮かび、動き回っていることがほとんどだ。「じっとしていられない」とまた微笑んだ。
 

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