市内幼稚園 預かり保育認定園94に 旭区は市内最多の11園
保護者の多様な保育ニーズに応えようと、横浜市が進める私立幼稚園預かり保育事業。今年4月現在、認定園数は昨年度比19園増の94園になった。
同事業は1997年度のモデル事業を皮切りに、2000年度に本格スタート。保育所の待機児童解消を最重要課題に掲げる横浜市にとって、現在力を入れるものの一つだ。
市こども青少年局は「保育所を作っても間に合わない中、預かり保育への保護者のニーズはかなり高まっている。園庭など環境整備された幼稚園は保育の場にかなう」と説明する。
対象は、市内在住で満3歳から小学校就学前までの保育が必要な幼稚園在園児。仕事や出産前後、病気や障害などで保護者が子どもを保育できない環境が利用条件となる。
午前7時半から午後6時半(土曜日は3時半まで)まで預かる「通常型」に対し、昨年度からは土曜日や長期休業期間中に最大5日間を休園とする「平日型」もモデルとして始まっている。
各区で数に差も
年々拡大する同事業だが、区によって数に差があるのも現状だ。待機児童数が市内最多の港北区は今年度、初めて1園が認定園に登録。市の担当者は「職員体制や各園の方針によるところが大きい」と指摘する。
旭区内は今年度2園が加わり市内最多の11園に。そのうちの一つ、左近山幼稚園は「待機児童が課題の今、少しでも保護者をサポートしようと始めた」と話す。以前から保護者の要望も高く、現在は約15人が利用しているという。市では園への説明会をはじめ、個別にも要請を重ねながら認定園の増加に努めていくという。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|