全国高校総体に出場し、陸上の8種競技で3位になった 岸 一輝さん 県立希望ヶ丘高校 3年生
「控えめ」だけど想いは熱く
○…「優勝を狙っていたが、思うように記録が伸びなかった。少し悔しさは残る」。予選を勝ち上がった高校生アスリートが集まる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場。全国3位を手にしたが、目標の頂点にはあと一歩届かなかった。「緊張はあった。今まで目標だったインターハイに出場できたことは嬉しかった」と振り返る。
○…中学で陸上部に入部。「県で9位が最高。県以上の大会に出場したことはなかった」と話す。進学した希高陸上部は、全国大会に多くの選手を輩出する伝統校。「今まで以上に部活に熱くなれると思って」。迷わず入部を決めた。練習に明け暮れる、部活漬けの日々。平日で遅いときは、午後8時を超えることも。「友達と一緒に出かけて、放課後を思いっきり楽しんでみたいと思うことはあります。今まであまり、高校生らしく遊んだことがないんです」と笑う。
○…記録が伸びたとき、「自分の実力が上がった」と実感する。隣で走るライバルを追い抜いたとき、「気持ちいい」と感じる。競技は自分との戦い。「さぼっても努力しても、全部自分に返ってくる。先生に言われた”一つずつやっていこう”をいつも心に留めている」。スランプもあった。3年の春には「早く引退したい」と思ったことも。「練習は辛いし、先生は厳しいし。でも、一緒に頑張る仲間たちに支えられてきた。大会に応援に来てくれて、悩んだときはアドバイスもくれる。自分にとって、かけがえのない存在」
○…1年のころから塾にも通い、勉学と部活を両立させている。練習後の塾では「たまに疲れて寝ちゃいますよ」。部活を引退した周囲はすっかり受験モードに突入している。「きついなと思うことはあります。でも、陸上を続けたいっていう目標があるから」。課題は精神面を鍛えること。「いつも少し控えめになっちゃって。もっと気持ちを前に出していきたい」
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