東日本大震災で津波の被害を大きく受けた岩手県大槌町。荒れ果てた大槌川河川敷を菜の花畑にしようと一人立ち上がった、同町の金山文造さん。その姿に共感し、現在では地元住民や全国からボランティアスタッフが集まり、「菜の花プロジェクト」として進められている。この大槌川河川敷と旭区の中尾小学校4年生の間にも今、「菜の花」をキーワードに小さな交流が生まれている。
ことの始まりは、宅建協会横浜西部支部による同プロジェクトへの支援。取り組みに賛同した同支部では継続的な支援を決定、すでに8月29日にはトラクターと工具を寄付していた。
9月10日の現地訪問を前に、同校の保護者でもある同支部総務委員長・佐藤真吾さんは「子どもたちにも知ってほしい」と思い立ち、小学校に相談。9月6日、4年生の「総合的な学習の時間」で佐藤さんがプロジェクトの概要を説明すると、児童からは「自分も被災者なのに他の被災者のことを考えていてすごい」「身近なことから手伝いたい」という声が上がった。子どもたちの考えにより、メッセージ入りのうちわと折りづる、有志によるシャベルとタオルを贈ることに。
4年生の思いを現地に届けたのは、佐藤さんの次男・拓真君。同支部と一緒に現地へ行った拓真君は、金山さんにメッセージを直接手渡した。
佐藤さんは「子どもたちの思いが嬉しかった。今後、あたたかな支援の輪がさらに広がれば」と話した。
中尾小では今後、震災を風化させない思いを込め、校内に菜の花を咲かせる予定だという。また、4年生は総合的な学習の時間で募金活動や節電啓発のポスター製作などにより、震災支援をテーマに学んでいく。
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