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旭区版 掲載号:2012年3月29日号 エリアトップへ

4月1日に発売される地域のレシピ集をデザイン・編集した 吉野 雄一さん 南希望が丘在住 52歳

掲載号:2012年3月29日号

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色あせない日常を編集

 ○…「旬を楽しむ400円レシピ」は瀬谷区内の高齢者向け食事サービスで提供した、個性あふれる料理のレシピをまとめた1冊。「幅広い世代に見てほしい」とデザインはシンプルでおしゃれな雰囲気にした。地域と同じ目線で作ったレシピ集。読み手のことを考え、文字の大きさや書体、レイアウト、色味など細部にまでこだわった。仕事への姿勢は、常に「心の通った編集のお手伝い」だ。

 ○…東京オリンピックのポスターやNTTのマークなどを手掛けたグラフィックデザイナー・亀倉雄策に憧れ、デザイン業界に飛び込んだ。大日本印刷などを経て、2001年に南希望が丘の自宅で印刷・編集業務を行う「ラ・シード」を設立。行政のパンフレットやポスターなど身近な印刷物など、地域に密着した仕事も数多く取り扱っている。

 ○…多くの顧客を抱えるが、中でも学校のPTA広報誌は仕事時間の大半を占める。きっかけは4人娘の長女が通っていた善部小学校の保護者として編集作業に携わったこと。その噂が広がり、今では仕事として約30校を受け持っている。どれも子を持つ親としての立場で行っているため「請負」という感覚は一切ない。発注側と同じ目線で考え、喜んだ顔を想像しながら編集する。「子どもたちの活動や活躍を通じて、その街の活性化につながってほしい。それが4人の娘を育ててもらった地域への恩返しかな」と思いを語る。

 ○…年度末は仕事も多忙を極めるが、先日は久々の休みに南アルプスに登った。趣味の山登りは、部屋にこもりがちになる仕事のストレス解消になるそう。「これしかできない」という編集・デザインの仕事。「気づかれないかもしれないけど、紙は作り手の思いが伝わるもの。ネット社会だけど、紙はなくなってほしくない」。地域の思いをのせた数々の作品は、何一つ同じものはない。思いが込められた”紙”は決して色あせることはないだろう。
 

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