「旭から演劇で発信したい」 五大路子さん インタビュー
女優として舞台、テレビなど幅広く活動する、横浜市出身の五大路子さん。彼女を中心に横浜市民が集まり、1999年に発足した演劇集団「横浜夢座」は、横浜にゆかりのある題材で舞台を上演している。
2012年は旭区民文化センターサンハートの依頼で、演劇創発プロデューサーとして横浜夢座が参画することに。その第1回公演として5月5日(土)、童謡「赤い靴」などで知られる野口雨情の生誕130年記念「唄と語りで綴る雨情の心への旅」が上演される。
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「サンハートは大勢の人が行き交う駅にある。そこから一緒に発信していきたい」。区民に演劇を浸透させていこうと、今年2月にトークショーを開催。5月、7月の公演後、10月からは区民参加の演劇ワークショップがスタートする。
サンハートでは以前、「横浜ローザ」を上演。舞台を鑑賞しに来ていた人の依頼で、区内保育園で園児に絵本の読み聞かせをするようになった。さらに園のクリスマス会や夏まつりなどへ参加し、園児たちと交流を持つように。旭公会堂では横浜夢座の講演会を開くなど、旭区との関わりも深い。
「演劇にはすごい力がある」。人と交わり、自分を解放し相手とふれ合うことで「一人でも生きる力を感じてもらえたら嬉しい」と笑顔を見せる。大切なのは人とふれ合うこと。サンハートでの公演は、できるだけ多くの区民と交流したいと考えている。「いろいろ挑戦しながら、『何か』を生み出したい。来た方が元気になり、素敵に日々を過ごせるような公演にしたい」と意気込む。
けがの闘病で、1年何もできない時期があった。そのとき「私って何?」「何のために生きているんだろう」と常に考えていた。そんなとき、ふるさと・横浜に「磁力を感じた」という。「自分がここで感じたものを芝居にしていこう。『私ならではのもの』がある」。そう思い、精力的に活動を続ける。「芝居は楽しみながらできあがっていくもの。自分を変えたいと思う人にはぜひ参加してもらいたい」
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