中希望が丘の学校法人八ッ橋学園(篠崎眞由美理事長)が運営する「やつはし学童クラブ」の新施設が4月末に完成し、5月7日より開所した。
同学園は八ッ橋幼稚園や認定こども園やつはしキッズなどを運営。2年前からは卒園児の保護者らの要望を受け、学童も始めている。これまで学童は別施設を利用していたが、同所では預かり保育や特例保育も行っていた。同園では卒園前から学童を希望する保護者も多く、その声に応えようと新施設を開所させた。昨年11月に募集をかけたところ、すぐに定員近くまで希望者が集まり、現在では昨年の倍となる約60人が利用している。
篠崎理事長は「保育園を卒園したら、それだけ学童も求められる。保育園が次々と開所されるが、(学童が)追い付いていけていないように感じる」と話す。
学童の運営者は法人や地域の運営委員会が担い、横浜市はそれを補助するかたちを取っている。横浜市では児童の放課後の居場所づくりとして、学童のほか小学校の校舎を利用する、はまっ子ふれあいスクールや放課後キッズクラブの事業を進めている。
現在、区内にある学童クラブは16ヵ所。横浜学童保育連絡協議会によると、施設の不足を訴える声はないというが、高齢化が進む地域を除いては年々利用者数が増加しているという。
はまっ子ふれあいスクールの預かり時間は午後6時までに対し(充実型・放課後キッズは午後7時まで)、学童では午後6時半以降まで預かる施設が約8割だという。同協議会は「6時以降の預かりのニーズは高いように感じる。ニーズに応えるためにも増やす必要はあると思うが、民間の力では難しいのでは」と話す。
学童、放課後キッズが留守家庭の児童への対応を事業目的にしているのに対し、はまっ子は事業目的とはしていない。このことから、横浜市には留守家庭の児童への対応の充実を求める声も上がっているという。市こども青少年局では今後、学童、はまっ子、放課後キッズの3事業の見直しを検討していく方針だ。
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