約26・7ヘクタールの敷地に15の県有施設が集まる「二俣川地区県有地」=中尾=の利活用計画が、2019年度中の完成に向けて進行している。来年11月に新病棟開設を予定している県立がんセンターでは、近隣住民の要望をもとに駐車場出入り口の位置などを検討中で、方針が今後示される見通しだ。
県有施設の有効活用や利便性向上などを目指し、3年前に着工した同計画は、敷地内にある施設の再配置が主な事業内容となっている。これまで運転免許試験場の技能試験コース北側を改修し、県立産業技術短期大学校の西キャンパス整備に着手。来年度以降、現がんセンター等の敷地に運転免許試験場の建物と共用駐車場を建設するほか、試験場を移転した後、現在の敷地を技能試験コースに改修する。
がんセンターの新病棟に近い二俣川ニュータウン連合町内会では、がんセンターの駐車場出入り口の位置について、今年4月に同センターに要望書を提出。同会の海道俊雄会長は「車両数や信号によっては、歩道のない道路に駐車待ちの車が並んでしまう時間帯もあるのでは」と懸念する。
同センターでは出入り口周辺への警備員の配置など、敷地外の車列渋滞対策を検討している。出入り口の場所についても複数案を県警に提出し、調整を図るという。「(工事の)進行は地元住民の了解ありき。できるだけ早く日程調整して要望書の回答を示したい」としている。
19年度中の完了を見込む運転免許試験場の改修については、民間資金を施設の運営、管理等に活用するPFIなどの導入について可能性を探っている最中という。県財産経営課によると、年明けには方向性が決まる見通しとなっている。
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