アレルギーを抱える子どもを持つ、旭・保土ケ谷区に住む母親10人から始まったNPO法人「アレルギーを考える母の会」。1999年から活動を始めて以来、園部まり子さん=本村町=は代表を務めている。
10月14日には、横浜市民呼吸器フォーラム「せきと息切れ あなたの肺は大丈夫?」に「ぜん息患者の立場から」をテーマに講演を行う。「発作を起こさずに済む治療があることを、当事者の立場で伝えたい」
園部さんの二男は生後2カ月でアトピー性皮膚炎を発症。その後も食物アレルギーやぜん息、鼻炎、絵結膜炎と症状は重くなっていった。だが子どもが8歳の時、かかりつけ医師の紹介で、とある専門医を相談してもらったのを機に症状は劇的に改善されたという。
「アレルギー治療は医師によって方針が異なる」。園部さんが診療所を転々として感じたことだ。「適切な医療に巡り合えず、アレルギーに苦しんでいる人たちに正しい情報を伝えたい」。その思いで活動を続けてきた。
母の会の活動は講演会の開催や情報発信、調査・研究などが中心となる。患者やその保護者からの相談活動では、かながわ県民センターに構える相談室や電話、FAXなどでじっくりと向き合う。相談件数は年間で約2千件という。
「『どこに行けばよくなるの?』が一番多い質問。アレルギーは命に関わることもある。でも、今は症状をコントロールできる時代。正しいガイドラインに沿った治療が普及してほしい」と語った。
母の会の相談室はかながわ県民センター15階、毎月第4火曜日の午前10時〜正午(無料)。【電話】045・312・1121(内線3501)、【FAX】045・362・3106
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