アパートオーナーの哲学―【4】 省エネ住宅を考える 「100%高気密高断熱住宅」
省エネ住宅を考える上で重要なのは、気密度と断熱度です。なぜかというと、住宅内の温度が外気の上下に直接影響を受ける家だと、快適性の保持も難しいですし、省エネをしたくてもできないからです。
日本では、外気の影響を受け難い住宅を省エネ住宅と表現していますが、我が国では外気の遮断能力をデジタル表示していません。それに対して、省エネ先進国のカナダやアメリカでは気密度が●%、断熱度が●%などということを、特殊な機械を使ってその値を測定しなければ、その住宅の顧客への引き渡しを許可していません。私が調査したカナダでは、前述した値が100%でないと引き渡し許可は降りません。100%ということを言い換えると、室内と屋内とは完全に遮断されていることを意味します。換言すると、完全にその住宅の屋内は外気の影響を全く受け難い住宅であるということも意味します。私が都岡町に建てたアパート「ケヤキの庄」はこの100%高気密高断熱住宅です。興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。
光熱費というのは、ほんの少しの間でも生活していく上で、毎秒毎秒、自分の財布からお金がエネルギー代金として消え失せていく以上、生涯を通じた差異は莫大なものになります。省エネ方法はいろいろあるので、その中から自分の生き方や収入額に見合った省エネ方法を選択できる、最低限度の知識と見識は持ち合わせておく必要があると思います。
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