5月に発表された2013年度の区政運営方針を受け、本紙では濱陽太郎旭区長にインタビューを実施した。区長就任以来、「現場主義」に重点を置いてきた濱区長。前年度同様、今年度も「『安心』『健やか』『ふるさと』旭」を基本目標に掲げ、地域住民と対話を繰り返しながら、課題解決の道を導き出したいと語った。(聞き手/本紙記者・石森絵梨)
――区長就任3年目を迎えました。
「常に初心忘れるべからずの気持ちです。同じことを当たり前に続けていくことが大切だと思っています。その中で、地域の皆さんが抱える課題をくみ取り、解決への道を模索していきます。地域の方々は具体策も考えられていて、それは解決へのヒントにもなります。地域や現場に入ることは基本です。なるべく地域にお伺いして声を聞かせていただくことを1年目から心がけてきましたし、今後も変わりません」
――地域に入って感じた旭区の課題は。
「旭区は高齢化率(65歳以上の人口比率)が1月時点で25・8%と上昇傾向です。そのため、坂道が多い旭区の地形や、地域での支え合いや見守り支援など福祉サービスの課題などは当然出てくると思います。行政が調整できることは限られていますが、旭区では地域一丸で問題に取り組もうという高い意識があります。わかりやすい例は、今年4月に完成した南希望が丘の『南希の森』ですね。荒れた森が地域の方々の努力により、公園として使われるまでになりました。また、多くの地域で一人暮らし高齢者の方のために昼食会を開いていますが、区内では3期連続で緑綬褒章を受章されています。このように旭区では自治会町内会や団体などさまざまな方々が連携して、課題を解決しようとしています。そのつながりを行政がどう支援、協働していくかが大切です」
――今年4月には、ズーラシアの新エリア「アフリカのサバンナ」が一部公開されました。
「実際に訪れましたが、バードショーには驚きましたね。来年秋には全面オープンとなり、今から楽しみです。ズーラシアは旭区にとって大きな資源。多くの方に来ていただくことは、旭区の魅力を知ってもらえるチャンスです。自然豊かな地域でもあるので、その点を生かしたPR方法はないかと考えています」
二俣川の発展に期待
――今年の区政運営方針や今後の展望についてお聞かせ下さい。
「表現は異なりますが、1年目の時からキーワードは『安心』『健やか』『ふるさと』、この3つに凝縮しています。このことを心がけて、災害や子育て・高齢者支援、ふるさとの魅力づくりなど区政に反映させたいです。職員もこの気持ちで取り組むことで窓口サービスの向上にもつながると思います。そのために我々は『つながり・共感・現場主義』を掲げていきます。
今、楽しみにしているのは2015年に県立がんセンターで最先端の重粒子線治療が始まること。このことで二俣川は高い注目を集めると思います。また、二俣川駅南口再開発が2018年に完成し、その後はJRや東急線との乗り入れも開始され、大勢の方が旭区に来る可能性があります。二俣川はまだまだ発展すると期待しています」
――最後に、区民にメッセージをお願いします
「今年で3年目になりますが、とても素晴らしい区に来たなと思っています。これからも地域におじゃまするので、一緒に課題に取り組み、より良いふるさとをつくっていきましょう」
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